寄せの距離が合わない

 

  この距離は 9 番で転がしが基本

Question

 

ゴルフ始めて3年目の中年です。

20 - 50 Y の寄せは 56 度で練習していますが

コースだと必ずショートします。

同じ振り幅で振っているのですが、先日は 50

ヤードが 30 Y しか飛びませんでした。

 

以前はこんな事がなかったのですが、最近にな

ってこんな状態です。

原因と練習方法を教えて下さい。

 

Answer

 

原因はいくつか考えられます。

まず、芯に当たっていない可能性がありますが

それは如何でしょうか?

 

次に振り幅ですが、体が冷えて硬い時や緊張し

ている時などは上げている感覚でも上がってい

ない事があります。

これは現場で撮影してもらうと良いでしょう。

 

そして、力加減です。

基準となる力量も実はズレます。

長年やっている間にスイングのフォームがズレ

て当たらなくなったり曲がったりするのと同じ

で力加減も変わってしまいます。

 

プロが試合の前に寄せの練習をするのはそのた

めで、何年経ってもそれをルティーンとして続

けているのはそれが理由です。

 

また、歴が浅い方は力量だけではなく打ち方自

体を一定にする必要があるのですが、それ以上

に問題なのは速度です。

 

テイクバックが例えば 50 cm と 1 m とでは速

度は倍になります。

フルショットでは例えば 2 m のフリ幅だとし

たら、1 m ではヘッドスピードが違います。

 

ワンスイングのコンセプトでは始動から終わり

までの時間は振り幅に関わらず同じにする事で

法則通りの距離が出るのです。

 

これはパティングと同じで 20 cm のフリ幅も

40 cm のフリ幅も同じ時間内でスイングしま

すので、当然速度が変わって思った距離が打

てるのです。

 

これを同じ速度で下ろしてくると、いくら振り

幅を長くしても同じ距離しか出ません。

 

そして計算が間違っている場合があります。

それは傾斜です。

スタンスで左足上がりが 4 度あると 56 度は

60 度となる計算です。

 

この角度を計算に入れずに同じ距離だからと言

って同じ距離を打つとショートします。

この場合は 52 度で打つと思った距離が出る事

を忘れないようにして下さい。

 

そして、芝生の抵抗によってもショートする事

があります。

ラフからの寄せはヘッド速度が芝の抵抗で落ち

ますので真夏の芝が元気で密集した場所と、そ

うでない場所とでは距離が変わります。

 

球が浮いている場合と沈んでいる場合でも飛距

離は違いますので打つ前に充分に素振りをして

芝の抵抗を調べる必要があり、とにかくグリー

ン周りは経験値を上げるしかありません。

 

ゴルフ場によっては芝質が違い、雨上がりなど

の湿気でも縦距離は変わります。

まずは基準となる力量を安定させるために練習

場ではフルショットだけではなくチップショッ

トやピッチショットなどの練習も怠らないよう

にして下さい。