コース下見は何を見る?

 レイアウトを記憶する事で風の方向が分る

Question

 

プロゴルファーって初めてのコースで試合する

ときは事前にコースの特徴を下調べしておくん

ですか?

 

Answer

 

プロの行動を意識されるのは大変に良い事だと

思います。

 

さて、コースの下見ですが試合会場になってい

るコースは事前の調査が必要です。

ほとんどのプロは木曜日からの試合に対して月

曜日や火曜日に入って練習ラウンドをします。

中には 2 週間前から現地入りする選手もいるほ

どで如何にコース慣れする事が大切なのかを物

語っています。

 

そこでコースのレイアウトを見て、危険な場所

や寄せ難い場所など、攻略を考えながら実際に

回ります。

 

ピン位置は 4 日間で数ヶ所を想定してそこに向

かってパティングをしたり寄せたりします。

丸山茂樹選手は 7 ヶ所ほど想定して練習すると

言っていました。

 

マチュアでもトップレベルは試合会場に行っ

て下見をする事がありますが、乗れば良いとい

うレベルのゴルファーは危険な場所だけ事前に

調べておけば大丈夫なようです。

 

競技の場合にはその日のピン位置によって FW

の右サイドか良いか左サイドが良いかで打つ方

向が違いますので、二打目に木の枝がスタイミ

ーになったりしないように、また、バンカー越

えを避けたアングルで打てるようにします。

 

特に大切なのはグリーンです。

短いホールは短いクラブで高く上げてスピンで

止める事が出来ますが、長い場合はグリーンに

ヒットしてから転がります。

自分の番手で自分のスイングでどれほど転がる

かによって落とす場所を決めます。

 

そして、落ちた場所からどう転がって行くのか

も事前に打って見て探すか、そのコースのクラ

ブプロや研修生、キャディーさんなどに一緒に

回ってもらうなどして教えてもらうのが一番簡

単です。

 

ボールを手で転がして、思った曲がり方をする

のかどうか、これは細かい起伏のあるグリーン

は絶対に必要な下見です。

 

コース設定者はいかに難しい場所にカップを切

るかで優勝スコアを予想します。

普段の営業ではこれをやると回転が落ちてビジ

ネスにならないので、プロの試合などが行われ

る時だけのカップの位置と言うのがあるかと思

われます。

 

これはクラブプロや所属キャディーに聞かない

と分からないと思います。

曲りそうで曲がらないとか、芽が強い弱いなど

パット見では分からない事が多々あります。

 

マチュア世界一を決める女子の大会でオーガ

スタで優勝した少女はクラブ専属プロにキャデ

ィーをしてもらいました。

 

どこに落とせばどちらに転がってピンに近づく

かまで教えてもらえますので、行き当たりばっ

たりで動物的な勘を養うとか絵に書いた餅の話

をするのではなく、現実としてどうしたら良い

スコアが出せるのかはまず戦略に必要な駒を揃

え、そしてグリーンの硬さや番手間などの縦距

離を出すための引き出しを増やし、さらにコー

スのレイアウトや設定に対してしっかりと攻略

法考えて、計算通りに展開できるように計画す

る事が大切です。