コンパクトなスイングが理想?

ジョンラーム真似したらメタメタ

Question

 

コンパクトトップが理想だよと言われ、コンパ

クトトップを意識して本日ラウンドしたところ

スコアがメタメタになってしまいました。

 

なぜこういうことになったのでしょうか。

しっかりとジョンラームを意識したのに・・

ご教示お願い致します、、

 

Answer

 

ジョン・ラームの打法は超高速打法と言って、

意識しただけでできるような打法ではなく、見

た目とは違って難易度が高い打法です。

 

タイガー打法のワインディングやガルシアの平

行落とし、さらにインパクトの重量を上げる押

し込みのダウンブローと、筋力、張り、体重な

ど全てを使い浅いトップから落としてピッタリ

と合うタイミングです。

 

打法はジグゾーパズルで 100 ピースをはめ込ん

で一つの絵ができるのであって、それぞれに当

てはまるピースを使わないと全体像が完成しま

せん。

 

縦横バランス、上下バランス、切り返しや手と

ヘッドのタイミングなど、一つを変えるといく

つも合わなくなる部分が出てきますので、その

打法のフォーム通りに動かないのです。

 

ハマるかハマらないかを入れ替わり試すなら良

いのですが、そのピースを自分で作ろうと試行

錯誤するのを楽しんでいる人は定着せずにスイ

ング自体を崩してしまい辞めて行くのです。

 

決まったピースをハメ込む作業がスイングを作

る方法として一番の基本で、勝手に我流で好き

なピースを集めても単なる帳尻合わせになって

よほど運が良くなければ完成しません。

 

トップが浅いと言う部分は良く見えますので、

それだけを真似して仕上げようとしたら、浅い

分だけバランスが違いますので、そこをどこか

で補わなければならないのです。

 

ダウンスイングの軌道が短い分だけブレ難いと

言うメリットは確かにあるかも知れませんが、

普通に浅い位置から振ると振り遅れて右プッシ

ュやスライスになります。

 

ヘッドが戻って来るにはそれなりの力が必要で

すので、トップでぶつけて弾かれた反動でヘッ

ド速度を上げたり、今までよりもヘッドが走る

技法を組み込む必要があります。

 

ジョン・ラームは後ろ倒しのまま平行落としか

らのハンドファーストでタイミングを合わせて

いるのですが、その分シャットフェイスにして

フェイスが開かないようにしており、これらの

形や動作を知っている人に教えてもらわないと

見ただけでは分かりません。

 

この打法をマスターするには動作を改造するだ

けで 3 年は掛かり、使えるようにするにはさら

に 2 - 3 年は掛かるでしょう。

 

見てそのイメージだけで即実践で使ってみるな

どとんでもないと言う事がこれでお解りになっ

たと思います。

 

コンパクトが理想だと誰が決めたのか知りませ

んが、クラシック時代でも中期でも、そして今

でもそれが主流でない事から、これからも審議

論争は続くと思います。