年寄りはなぜ飛ばない?

若い内に出来る事をしよう

Question

 

歳をとってドライバーの飛距離が落ちるのは運

動神経の鈍りですか、筋力の衰えですか。


Answer

 

若い時にはなかなか信じられない事でした。

筋力が衰えるなら筋トレすれば良いと単純に考

えてしまったり、ボヤく老人を見て、もともと

飛ばなかったんでしょ? と思っていました。

 

ところが、自分自身が加齢とともに感じる事は

そんな単純なものではなかったのです。

 

若い時のスイングをそのまま継続していると、

いつかその運動によって負傷して痛みが出て来

るのです。


若い時には翌日には治っていた物が、翌日、あ

るいはその翌日まで残り、回復しない内にまた

練習をして行くと腱や靭帯なのか、節々の痛み

が消えずに動かせなくなるのです。

 

これは可動域を保とうとすると細かい筋肉が切

れて肉離れのような痛みが出たり、筋肉疲労

回復が何倍にも遅くなる事で筋トレやストレッ

チによってもっと痛みが出るのです。

 

特に飛ばす打法で打ち、元々体が丈夫でない人

は 55 才が境目だと言う人がいます。

筋肉痛もなく、また筋力の衰えもないのに、痛

みとの闘いとなっていくら休んでも治らないと

ころまで行ってしまいます。

 

無理して可動域を大きくして振ると一発で数週

間痛みで振れなくなったりもします。

かと言って力を分散して全身を使って振る打法

にすると、使っている部位全部が故障したりし

て大変な事になります。

 

そしていつしか神経も鈍感になるのか動きが遅

くなり、背中の細い筋肉が切れ、内臓に近い体

幹の筋肉が負傷し、また骨や関節などの生活に

支障がある部位まで痛み出して起き上がれなく

なったり、顔を洗えなくなったりする事もある

のです。

 

痛みが消えるまでに 2 週間も掛かっていたので

はスイングを忘れてしまい、上達どころか維持

することも困難で、それなら痛くならない、飛

ばない打法、力を入れないで打つ方法などを模

索し、飛ばしの技を逆に一つずつ減らして行か

なければなりません。

 

低周波器や温熱療法、サプリやマッサージなど

出来る限りの事を全部しても、さすが回復力が

10 倍も遅くなると連日で打つ事も厳しく、ラウ

ンド前の立ち上げ練習すら省略し、できるだけ

素振りも減らして体を傷めないようにするしか

ありません。

 

もともと飛ばさない人はどこも痛くないと自慢

していますがいつかはどこかが痛み始め、その

時にその部位を使わずに打たなければならず、

減らす度に飛距離が落ちるのです。

 

若いうちにコントロールショットやスリークォ

ーターショットなどの引き出しを沢山作ってお

くことで、加齢によって痛みが出るような時期

には飛ばさないコントロールショット打法だけ

にして、フルショットを封印する事で長期に渡

ってのゴルフが可能になります。

 

これは全て個人差で生まれながらに丈夫は人は

その状態が高齢になってから、丈夫でない方は

 40 代から現れる方もおられます。

 

若い時から準備する事は軟骨や椎間板などを重

い物をも落ち上げて擦り減らさない事、そして

力を入れずに弓とムチの張りやバネで打つ打法

を身に付ける事です。