ライザップで上手くならない

世界一位でもなお上を目指した国枝選手

Question

 

ライザップゴルフでレッスンを受けて全く上手

くなりませんでした。

最後のレッスンは適当。

毎回覚えないですねと最後に嫌味。

大金を叩いて本当に悔しくてなりません。


Answer

 

プログラムの内容は良く知りませんが、ゴルフ

は個人それぞれによって苦手な動きや癖があり

その人に必要な訓練や目標が必要です。

 

ところがマニュアル化して量産するような方式

にすると上達は限定されるかと思います。

やはりお医者さんが一人一人に違う検査や治療

をする方式でないと難しいようです。

 

基礎練習は皆同じでも、それで直接スコアが良

くなるわけではありません。

また、ダメ出しレッスンはプロに教える時にす

る方式で、初心者はまずどう動くのかの 100 

ポイントを教える事が先決です。

 

その基本や基本動作は習得するのに最低数年掛

かり、一生習得できない人が大多数です。

これはその本人が自分に必要だと思うかどうか

に掛かっています。

 

通常は成長過程でそれに気が付いて、つまらな

い退屈なドリルを毎日毎日延々とすると急激に

伸びるのですが、ほとんどの人は出来ないので

しかたなしに無駄球を打たせてやる気を出させ

ようとします。

 

偶然に真芯に当たると上手くなったと勘違いし

て喜び、それが啓発となって練習をするように

なるために、最初から厳しい訓練はさせないの

が通常のレッスンです。

 

ところが、それではたまたま勘の良い人が偶然

に当たって動きを覚える事ができて、それを一

時期でも固めると凄いスコアが出るのです。

ゴルフはどんなスイングでも帳尻さえ合えばナ

イスショットが出るのでそれが正解だと思い込

んでしまいます。

 

そして、その動きが完全に定着するには 3 年は

掛かりますが、一時的には数日、数週間、数か

月間覚えている事があり、運が良くその偶然が

続くとシングルになる人もたまにいるのです。

 

ゴルフは再現性です。

同じ事ができればスコアは良くなります。

ところが新しい動作やタイミングなど、少しで

も変えるとそこからまた定着に時間が掛かり、

改造が止まらない人は一生定着しません。

 

どうせ定着するのにそれだけ時間が掛かるのな

ら、効率の良い美しいスイングを定着させたい

ので、そのためのレッスンでスコアメイクはま

た別の話なのです。

 

まずほとんどの方は短期間で定着しませんので

スコアメイクするはずがありません。

それを無理やりスコアを出そうとすると小さく

まとめるしかありません。

これで将来、また改造しないと壁が乗り越えら

れなくなります。

 

上手くなると言う意味はスコアなのか、綺麗な

スイングなのか、それとも飛距離なのか、人そ

れぞれ目指すところが違い、スコアを良くする

のは定着で、それは自分で反復する事です。

 

したがって、レッスンで「覚えないですね」で

はなく、覚えさせるプログラムをさせるならば

スコアアップになりますが、修正をされるので

したら、そこから自分で定着練習をしなければ

なりません。

 

車椅子テニスの国枝選手は歴代世界一位と言う

4 大メジャーと五輪の金メダリストのグランド

スラマーです。

 

彼は一つの動きを 3 万回反復したそうです。

皆さんはそこまで出来ますか?

その必要性を感じるかどうかに上達は掛かって

いると言う事です。

 

ただし、我流では下手を固めてしまうので、基

礎や基本動作は最低習得してからの話になり、

そのためにレッスンを取るのであって、スコア

アップは期待できません。