イ・ボミはどうしたのですか?

スイングはいつでも崩す危険性が


Question


イ・ボミが日本ツアーから引退と言う報道がありました。

彼女は歴代一位の賞金女王にまでなっていたのにシードを落

とすところまで行ったようです。

一体何があったのでしょうか?


Answer

 

私も彼女の全盛期を知っていて、29 勝もしていたのに突然テ

レビから消えてしまいました。

 

その時、私はちょうど放送を観ていました。

アイアンでのアプローチを打った直後に、アレ~?!と言う

顔をしたのです。

突然腰が動かくなったミスショットでした。

それは一度も見た事がないスイング動作でした。

 

人気もあり、その年は確か5勝とかしていて、キャディーが

指示した場所にピタリと落としていた時期でした。

 

それから試合が終わって試行錯誤が始まったのでしょう。

自分では何が起きたのか分からずに、キョトンとしていまし

たので、どこが悪いのかの特定ができずにスイングをいじり

出してしまったようでした。


私は原因が判っていましたので私がコーチだったらその日に

修正して翌日から何事もなかったかのように連勝が止まらな

かったはずです。

 

テレビの中継を見ていただけでも解るほどとんでもないスイ

ングをしていたのですが本人には分からないものなのです。

あれだけの経験と実力があったのに、突然スイングを忘れた

と言う事です。

 

それまで何万回もの反復をして来た動作を突然忘れるなんて

信じられないと言われるかも知れませんが、現実としてある

と言う事を証明したかのようでした。

 

宮里藍選手も結局戻せず、全英オープンで優勝した男子選手

も転落してゴルフ自体を辞めてしまったり、突然何が起きる

かわからないのがゴルフです。

 

その当時のコーチが修正できなかったのか、コーチがいなか

ったのかは知りませんが、自分で自分のスイングのメカニ

ムが分かっていなかったと言う事なのです。

 

感覚だけで幼少期から体が覚えてしまった人に多いのですが

動作を意識レベルで認識していないのです。

全て無意識レベルですので、自分が具体的にどう動いている

かを意識レベルで理解していないのです。

 

プロはほとんどがコーチに看てもらっているのはズレがあっ

た時に早期発見、早期修正をするためで、日本の女子は特に

過去 10 年間に優勝した選手がほとんど消えています。

中にはコーチがいる選手も沢山いたはずなのですが、どう言

う分けかスイングを崩して消えたのです。

 

その後、イ・ボミ選手がレンジで練習をしている時に樋口久

子選手が通り掛かって「腰が動いていないわよ~!」と言っ

てくれたのですが1年後だったので、それまでの間に試行錯

誤を続けてスイング本体を崩してしまったようでした。

 

その場で修正ができるコーチがいなかった事でスポンサー代

も入れれば 100 億円近い損失だったかも知れません。

本当に残念でなりませんね。