軌道のズレが治せません

軌道のズレを放置しておくとスイング自体が崩れてしまう


Question

 

急になんの前触れもなくドライバーが左にフックしたり真っ

直ぐ飛んでも低い弾道で180くらいしか飛びません。 

 

しいて言えば友人からもらった3番アイアンを振り回した直

後でした。 しかしドライバー100球打っても治りません。

完全に軌道がズレてしまいました。

 

Answer

 

ゴルフには良くある事です。

軌道はちょっとしたことですぐにズレたりします。

ハンドボールをやったとか、人のクラブを振っただけでズレ

てしまう事があります。

 

そして、一番ズレるのがラウンドです。

中級まではコースに出ると力が入り、力みで軌道がズレるの

ですが、そのまま翌日まで力みが取れない事があります。

 

フォームが定着していない時期には数ヶ所も同時にズレます

ので、一つずつをそれぞれに修正して元に戻さなければなり

ません。

 

この作業はほとんどコーチの仕事で、トッププロ選手はほと

んどが年間契約でコーチを雇っており、試合中などは毎朝の

立ち上げで診てもらったり、ラウンド後に診てもらいます。

 

コ―チのいないアマチュアはそれを自分でやらなければなら

ないのですが、ほとんどの人はやり方を知りません。

ズレた事すら認識できていないので、訳が解らずにそのまま

スランプになって何年も悩んでいる人がいて、実にもったい

ない話で、有能なコーチであればその場ですぐに修正出来る

のに無駄な事を平気でやっています。

 

ご自身で修正を行うにはまず診断力を付ける事、そしてどこ

がどれだけズレているかを特定し元の位置に戻します。

と言う事は自分の動きをメカニズムで全て把握し、具体的に

覚えていなければなりません。

 

動画で撮って分かる部分は良いのですが、どう見ても分から

ないズレは球筋を診て判断しなければなりません。

この診断力をまず習得しなければコーチなしにはかなりの遠

回りをして無駄な時間と労力を費やす事になります。

 

解析機で今は動きを自分で見る事ができますが、解析はして

くれますがコーチングはしてくれません。

 

そして次にそのズレを元に戻す修正力が必要です。

これは単純には戻らない事があり、癖などが出たら矯正ドリ

ルを何度か行い、本来の動作とは違う動きで矯正して元に戻

します。

 

これも高度なノウハウとしてコーチは知っているのでその場

で矯正ドリルをさせられて 5 分もすれば修正ができるのです

が、自分の感覚だけで修正しようとしても思い込みや実際と

感覚とのズレがあるためにそう簡単ではありません。

 

また、ヘッドの軌道はテイクバックから重要なのでちょっと

でもズレたらすぐに直さないとどんどんズレて行きます。

芯を外すようになったら必ず特定して修正します。

 

3 番アイアンを振り回してとありますが、恐らく難しくてま

ともに当たらないので試行錯誤してズレたのだと思います。

ゴルフで一番悪いのがこの試行錯誤です。


違う動きをする度に本来の動きが影響され、再現性を低下さ

せて違うフォルダーを作り、いざと言う時にそれが出ます。

決まった動作だけで定着させ、少しでも違う事を避けて完成

させて 3 年間は一切違う事をしなければほぼ定着してパーオ

ン率 100 %と言うレベルまで行く事が可能です。

 

診断力、修正力、矯正力、調整法などは習わないとスイング

構築の何倍も掛かりますので、プロでもこれらの能力を持っ

た人は少なく、一時期集中してそれらのノウハウを習っては

如何でしょうか?