Question
私の周辺には上はプロから下は 120 が切れない人まで色
々な人がいます。
短期間で上達する人がいるかと思うと 30 年もやっていて
ずっと下手な人などいろんな人がいます。
私はまだ 1 年ほどしかやっていませんが、どうも上達には
方程式があるような気がします。
やはりセンスの問題なんでしょうか?
Answer
確かに一生上手くならない人がいるかと思えば、3年でプ
ロの資格を取った人までいろいろです。
オーストラリアのグレッグノーマン選手は高校の3年間、
毎日学校の帰りにゴルフ場に寄って練習をして、卒業して
プロの資格を取ったと言われ、後にスーパースターになっ
た人です。
しかし、一生 100 が切れない人が 70 % もいるというデー
タがあり、その違いはお遊びゴルファーかスポーツとして
取り組んだ人の違いだと言われています。
同じゴルファーでも練習嫌いでただ遊んでいる人は別とし
て、一生懸命に練習しているのに上手くなる人とならない
人との違いをお話しましょう。
まず、やる気があって毎日でも練習できるのに上手くなら
ない人がいます。
彼らは我流で上手くなれると思っている人で、試行錯誤を
しながら感覚と経験で上達できると思っている人達です。
ある外科医さんは、医者になるより、300 Y 飛ばす方が難
しいと言っていました。
6 年間の勉強と国家試験など大変な思いをして初めて成れ
ると言う難しさは未経験者でも分ります。
ところが、ゴルフとなると遊んでいてプロに成れるとで
も思っておられる方が非常に多い事に驚かされます。
ゴルフは教科書通りにやれば誰でも上手くなれます。
しかし教科書が正しくなければ遠回りします。
何を習得するか、何を信じてどこを目指すのかによって全
く違ってきます。
センスだとか才能だとかはどれだけ好きでハマるか、また
どこまで貪欲で拘るか、そしてどれだけ遠回りしないかや
教科書通りにできるかで決まります。
ゴルフは動作の定着と精度、そして持続性です。
上手く行かないとすぐに才能だとかセンスだとか、出来な
い理由ばかり探す人がいるのですが、300 Y 飛ばす技術を
知らない事を棚に上げて、飛距離は生まれつきだとか平気
でテレビで解説する人すらいるのが現状です。
いかに基礎をしっかりと固めるか、地道な事をコツコツと
できるかどうか、そして迷ったり悩んだりせずに集中して
一つの打法をマスターできるかが重要なのです。
平均スコアが 7000 Y 級のコースで 60 台後半と言うゴルフ
ァーを目指す事、飛距離をキャリーで 300 Y 超にする事な
どは日本人だからと言って最初から諦めるのではなく、マ
キロイなどの小柄な選手でも実際に飛ばせる人がいるのは
なぜなのかを考えてみてください。
小柄でも飛ばせる事は事実なのですから、その技術を習得
すれば良いだけの話です。
強いて言うならば、才能とはより効率の良い練習と最高峰
の技術をいかに習得できるかです。
やる気さえあればその技術を求めて行けば良いのですが、
それが出来ないのは YOU TUBE などで簡単にそれが入手で
きると思って努力せずに上達しようとしているからです。
もっとも重要なノウハウはその辺に転がっていません。
人生を掛けてそれを求めて行った人にしか、最高峰の技術
は習得できないでしょう。
質問者さんは素晴らしい洞察力と直感に優れておられるよ
うで、その方程式が存在する事を察知されています。
それが本来のセンスなのかも知れませんね。