Question
トラックマンを購入して活用すれば誰もが上達します
かね?
Answer
しません。
誰もがではなく、練習内容と使い方を知っている人だ
けです。
まず、このトレイサーの用途は2種類です。
一つは室内で打ってもどういう球筋でどのくらい飛ぶ
かと言うのを計算によって見せてくれる事で、どんな
球筋なのかを見てフォームを修正するのに使えます。
したがってその球筋によってどこが悪いかが分かり、
どこをどう治すか分かり、実際に治せる事です。
ただ、この場合は屋外の練習場で実際に球筋を診れば
良い事で、冬場で練習場が空いていない地域や、都内
で練習場まで遠いなどの場合は便利ですが、 300 万出
さなくてもスカイトラックの安い物でも代用できます。
そして二つ目の用途ですが、これはトラックマンでな
いと出来ないような練習段階の人です。
番手間距離の練習、高さを変えて打ったり、曲げ球の
練習など、高度なレベルの人には必須です。
たとえば、50 Y ~ 150 Y ほどの距離でバーディーを取
りに行く練習です。
コースボールで実際に芝の上から打って、キャリーで
どのくらい飛ぶか、2 Y 刻み、3 Y 刻みで落とす練習は
これが必要です。
番手間の距離を出す練習には、このような繊細な精度
を上げる練習が必要で、どれだけ飛んだかをその都度
見ながら練習ができないと、この縦距離の練習はでき
ません。
ヘッドスピードやスピン量、入射角などを見ても診断
して修正できなければ意味がありません。
計測機ばかり集めて教えているレッスンプロがいます
がその数値の意味が分らず、どういう動作で打てば理
想の数値が出るかも分からなければ役に立ちません。
タイガーウッズやジャックニクラウスなどは 1 Y 刻み
で150 Y 以内はベタピンにつける能力を持っています。
トラックマンがない時代にその技能を身に着けたので
すがまずは技術を習得し、訓練して腕を磨く事で習得
するのです。
その時代はトランシーバーを使ってキャディーをグリ
ーン近くに立たせ、一球ずつどこに落ちてどこで止ま
ったかを報告してもらって練習していたのですが、実
際に本人が画像として見れるようになった事でより分
かり易くなりました。
マットの上からやレンジボールではその縦距離の練習
は正確性に欠ける事から、ラウンドが終わった午後か
らコースを借り切る必要があります。
ゴルフの究極の技能はこの番手間のベタピン率です。
この能力がスコアをほとんど決めますので、何ヤード
間隔で打ち分けができるかが勝負です。