Question
打ちっ放しの練習場では自己採点で80点くらいの出来なので
すが、コースでは20点くらいの出来の悪さでミスの連発です。
ウッドとアイアンのどちらかが必ずダメです。
何がダメなのか、対策はどうすればいいのか、アドバイスを
頂けないでしょうか?
ちなみにアベレージ87です。
Answer
良く聞くお話です。
その原因はワンスイングになっていない可能性があります。
ドライバーが当たっている時にはショートアイアンが当たら
ず、ショートアイアンが当たっている時には長い番手が当た
ない、と言う場合はセットアップに問題があります。
ワンスイングとはどの番手も同じようにスイングすると言う
意味ですが、そのためには体(背骨)に対してスイングプレ
インをどの番手も同じにしなければなりません。
これは地面に対してではなく、背骨の角度とプレインの角度
が飛球線上後方から見た場合、どの番手でも同じ角度になっ
ていれば、長い番手を打っても、短い番手で打っても全く同
じ角度で降ろしてくれば当たるのです。
現在のクラブはそのように設計されていますので、その通り
に打てば良いのにその原理通りに打っていないのです。
ほとんどの方が適当に立って、適当に球を置いて、適当な角
度で降ろして来て偶然当たるのを待っています。
野球のように、球を見てそこに落とせば良いと勘違いされて
いるのです。
ゴルフは毎回ホームランを打つようなもので、しかも、二塁
ベースの半分の幅を通して3倍飛ばさなければなりません。
しかもファウルが一回も許されずに毎回同じ動作で同じ形で、
全く同じ速度や力とリズムで振らなければならず、番手が変
わっても最初の一発目に当たるようにセットアップをしなけ
ればなりません。
パターを除く 13 本のクラブでフルショットしますので、そ
れぞれに違った前傾角度、違った球との距離が決まっていて
その通りにするとどの番手も同じ角度で打てるのです。
ところが野球のように球を見てそこにヘッドを落とすところ
から入った子供達は、それで再現性を高めようと 13 種類の
角度で当てられるようにするために 13 倍の練習をして、器
用で運動神経の良い子供はプロになってしまいます。
しかし、30 年もの間熟練してナイスショトが出るようになっ
ても、FW ヒット率が 80 % の日にはバーディーの数が少なく、
バーディーが多いのに FW ヒット率が 30 % しかない、と言
うような、質問者さんと同じ問題を抱えています。
クラブはワンスイングでシンプルに打てるように設計されて
いますので、その通りにしないと 13 倍も遠回りするだけで
はなく、再現性に限界が来てしまいます。
アドレスでは毎回計測して構えます。
まず、両手でクラブを握って前に出し、シャフトが水平にな
る位置、そしてグリップエンドがお臍を指している位置で固
めます。
そして、そのまま股関節から前傾をしてヘッドが着地した所
が球の位置(球と体の距離)で、その前傾角がその番手の正
しい前傾角度です。
番手ごとにハーフインチ長さが違い、0.5 度ずつライ角を変
えているのはこのセットアップ用にクラブが作られているか
らなのです。