9 時 3 時ドリルでウォーミングアップ
Question
ハーフスイングをしろと良く聞くのですが、実
際に何がハーフで何の効果があるのかの説明が
ありません。
半分で打っていても実際にはフルなので本当に
練習になっているのか疑問です。
Answer
ハーフショットの定義が皆さんバラバラですの
でまずそのお話です。
ハーフは半分ですが、スピードなのか、力なの
か、それともストロークの長さなのかがマチマ
チです。
飛距離を半分にするにしても、全て半分ではな
い事が分かります。
ではなぜハーフと言うかです。
この場合のハーフとは技法だと考えると納得が
行きます。
例えばフルショットは飛ばしの技が 8 個入っ
ているのに対し、 4 つと半分にすると恐らく
納得が行くかも知れません。
そして、少し具体的だと 9 時 3 時のハーフス
イングと言う言い方をしますので、この場合は
半分ではないにしてもストロークの幅を短くす
ると言う意味合いにも取れます。
まあ、どれにしてもおとなしいスイングという
イメージですので取り合えずハーフスイングは
大人しいスイングと考えましょう。
このスイングは日によってやたらと力が入って
いる事があったり、緊張によって力みが来る人
などには飛ばさないスイングとしての印象付け
をするのに大変効果があります。
高橋塾ではまず基本動作という動きを練習しま
すが、9 番アイアンで 100 Y 程度の飛距離しか
出さない打ち方です。
これはできる限り力は使わずに体重だけで打つ
ようなシンプル打法です。
いわゆるチップショットを大きくしたような打
ち方で、スピン量の少ない低い球です。
恐らくこれをハーフスイングと呼んで、スイン
グが乱れたときに基礎練習としてこれをやらせ
る人が多いと思います。
ゆったりとした均等の速さでフェイスに球を乗
せて運ぶようなスイングですので、安全にかつ
精度が高い打ち方として、まずはこの打法をシ
ョートコントロールショットとして引き出しに
します。
そして、同じ 9 番で 110 Y、120 Yと違う飛距
離で打ちますがミッドコントロールショット、
ロングコントロールショットとして保存し、再
現性を上げて攻略の駒とします。
そして 130 Y をフルスイング、 140 Y をマック
スショットとして引き出しを増やして行くので
すが、この技能はグランドスラマー級のレベル
ですのでプロ級を目指す方のための非公開実技
です。
基本的にハーフショットは恐らくショート、ミ
ッド辺りの飛ばさない打法で、立ち上げのウォ
ーミングアップや基礎練習として軌道や体のし
なりなどを確認しながら行う基礎練習の一つと
考えれば良いと思います。
本来はラウンド中の力みを抜いたり立て直しに
も貢献してくれる打法ですので、世界レベルの
高等技術を追究されていない方でも、同じよう
にハーフスイングで調子を整える方法として試
されると良いでしょう。