ドライバーのスパインシャフト角
アイアンのスパインシャフト角
Question
イボミさんは数年前にスイングを崩してから元
に戻せなかったとの事でしたが、なぜ簡単に戻
せないのでしょうか?
10 年、20 年も積み重ねて来た再現性を消滅さ
せた理由は何でしょうか?
Answer
試合中に突然腰が止まって打てなくなった場面
を見ていたのですが、本人はキョトンとして何
が起きたのか理解できなかったようです。
その日の内に原因が特定できて修正ができてい
れば問題はなかったのだと思うのですが、それ
以来打てなくなってしましたので原因を特定で
きなかった可能性があります。
その後、おそらく色々な人がアドバイスをされ
たのだと思いますが、その意見同士が食い違っ
ていたり、本人の中でも迷ってしまうと更に悪
化させる可能性があり、私の勝手な憶測では色
々と試しているうちに再現性を失ってしまった
可能性が捨て切れません。
引退試合では同情をかうようなプレーでしたの
でスイングの本体をも崩してしまい、復帰でき
なかったのだと思います。
このご質問をいただいて彼女のスイングを診て
みてビックリしました。
この画像がいつのスイングか分かりませんが、
一つ気になることがありました。
それは番手ごとの前傾角です。
本来、どの番手も体に対しては同じ角度のスイ
ングプレインにします。
ところがアイアンとドライバーでダウンスイン
グの角度が体に対して同じではない事が判明し
たのです。
この角度とは背骨に対してのダウンスイングの
角度なのですが、アドレスでのスパンシャフト
角をどの番手も同じにする事で統一できます。
ところが彼女のスパインシャフト角は番手ごと
に違うため、それぞれに違う角度で降ろして来
ないと当たらないのです。(写真)
野球だと思えばそれで良いのですが、ゴルフは
精密で繊細ですのでプロレベルならこの角度を
統一して一種類の角度で振れないと芯を外し易
くなります。
ところが、このスパインシャフト角が統一され
ていない方はただ再現性だけで当たるようにな
るまで時間が掛かるのです。
そして、その再現性を一度失うと、また長年の
経験を積まないとその再現性はもとにはほとん
ど戻りません。
恐らくこれが原因でコーチも昔に戻せなかった
可能性があり、彼女が宮里藍選手のように燃え
尽きてゴルフ自体を辞めなければ良いなと思っ
ています。
この論理に納得されない指導者達もいますし
日本ではあまり聞かない原理ですが、私の独
断と偏見で勝手なことを指摘させていただき
ました。
もし賛同される知り合いの方がおられました
ら、彼女のコーチに一言この事をお伝えいた
だけたらと思います。
私も彼女を応援するファンの一人ですからね。