番手間距離を出す技法

打法の引き出し、高さ、曲げ球

Question

 

歴もながく、芯もほぼ外さなくなって結構真っ

直ぐに飛ぶようになったのですが、残りの距離

がビトゥイ―ンだと距離が合いません。

 

長いクラブを持って力を抜くと緩んでダフッた

り、短いので頑張ると引っ掛けやトップが出る

のですが、練習量が足りないからだけではない

と言われました。

 

何か秘策があるような事を聞いたのですが、プ

ロに聞いても教えてくれません。


Answer

 

素晴らしいご質問です。

プロでも知らない人や知っていても人には教え

ない事もあって、なかなかその情報は入手でき

ません。

 

まして集客目的の動画レッスンなどでは高度な

技法を知っている人は出て来ませんし、そんな

事がある事自体知らないでしょう。

 

それでは欧米のメジャータイトリスト達しか知

らない世界最高峰の技法をご紹介致します。

 

それはまず打法の引き出しです。

PW では 136、148、153 Y と 3 種類出す打法

を引き出しとし、60 度のウエッジでは 64、80

90、105、110 Y と 5 種類の打法で打ち分ける

だけの引き出しを持ってます。

 

メジャータイトリスト達はコントロールショッ

トやフルショットなどを別物として定着させて

いますので、60、56、52 度のウエッジでもそ

れぞれに 1、2、3、4、5 種類の飛距離が違う

打法から選択をします。


これらは力加減を変えたり、速度を変えて調節

しているのではありません。

強く振ったり速く振るとバラつきが出て、いつ

まで経ってもミスがなくならないからです。

 

そして、それぞれに飛距離が出る打法ほどスピ

ン量が多いので、グリーンが硬くても良く止ま

り、軟らかいグリーンでもスピン量の少ない打

法で打ってスピンバックさせずにその場で止め

る事ができるのです。

 

また、同じウェッジでも打法間に 5 Y から 10 

Y の飛距離の違いがありますので、その間は球

の高さと曲げ球で調整します。

 

例えば残り距離が 85 Y だった場合、60 度の

ウエッジだと 2 番打法の 80 Y と 3 番打法の

90 Y のちょうど中間ですが、それを 54 度の

2 番打法だと 86 Y ですので 1 Y しか誤差が
ありません。

 

あるいは 3 番打法で方向出しをしてフォロー

を抑えると 5 Y ほど短くなります。

また、60 度の 2 番手打法では 80 Y ですので

球を右に置くだけで 85 Y が打てます。

これは左足下がりのライではどっちみち球を右

に置きますので最適です。

 

そして、右から左への風がある場合は長い番手

を持ってフェイドを打つと風と喧嘩して曲がら

ず真っすぐ飛びます。

 

この縦距離の違いは曲げ具合によって調整しま

すので練習が必要です。

このように力やスピードを変えるのではなく、

打法やセットアップを換えるだけで最終的には

1 Y 刻みで縦距離を出す事が可能です。

これがグランドスラマー達の最高峰の技能で、

世界のトップ選手達の目標になっています。

 

ちなみに写真はケプカの番手表で、標高の高さ

や湿気によってこれを書き換えます。