距離感は振り幅で合わせる?

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インパクト時の手の位置で縦距離を変える


Question

アプローチの距離感は振り幅で合わせるっていいますが、
距離が変わっても力の入れ方、バックスイング~フィニッ
シュまでのスピードは同じにして、あくまで振り幅で距離

感を合わせるってことですか?


Answer
振り幅で飛距離を変えるのはチップショット、ピッチショ

ット、そしてパティングです。

ヘッドの始動からインパクトまでの時間を全て同じにする

事が基本で、番手が変わっても、そして振り幅が変わって

も同じ時間にします。


例えばパティングでテイクバックが 20 cm と 40 cm では使

用する時間は同じですのでスピードは自然に倍になります。

 

コントロールショットは 9 時 3 時のハーフショットですの

で振り幅は同じ、力も速度も全ての番手で同じなのですが、
打ち方を変えて引き出しを作ります。

 

たとえばフェイスローテーションはボディーターンと一緒

にする場合と、リストローテーションを入れる場合で飛距

離が変わります。

 

また、構えた手の位置でクラブを返す場合とハンドファー

ストにして返す場合でも飛距離が変わります。

さらに、曲げ球で飛距離をコントロールしますので、同じ

テンポとリズムでも何種類かの引き出しができます。

 

例えば 9 番アイアンでボディーローテーションで構えた位

置でクラブを返す打ち方だと 135 Y、球の位置を右に一個
ズラすとハンドファーストになって 140 Y、2 個分で 150Y

と番手間の縦距離を打ち方で変える事で、力んだり緩んだ

りのミスがなくなり、常に同じ感覚で縦距離を安定させる

事ができます。

 

曲げ球はドローでタイガーウッズはハンドレイト、構えた

位置、そしてハンドファーストの 3 種類で高さを変えて打

ちます。
同じドローでも飛距離が違うと言う事です。

 

フェイドも同様に3種類の高さを引き出しとして持ってお

り、ストレート球の飛距離より少なくなります。

 

また、曲げるカーブの強さを変える事で縦距離を調整する

事も出来ます。

 

14 本しか持てないゴルフですが、これによって 40 本でも

60 本にでも出来ると言う事ですので、バーディーを意図的

に取りに行く内容のゴルフができるようになります。

 

タイガーやマキロイ、ケプカなどのトップクラスのプロ達

はこれによって 1 Y ごとに縦距離を打ち分ける事ができる

技術を持っています。