Question
いわゆる“ベタ足スイング”の方が、ゴルフにお
いて良い成績を残しやすくなるってのはホント
ですか?
Answer
ベタ足には 2 種類あって、左踵がトップで浮
かないベタ足とインパクトで右踵を上げないべ
た足です。
前者はクラシック時代から中期に掛けては踵を
上げていたのですが、80 年代後半にはベタ足
選手が出始め、それ以来世界の主流です。
そして後者は一部の韓国女子プロが採用してい
た打法でインパクト時に右足の踵を上げずにベ
タ足にすると言う打法で、これは最近あまり見
なくなりました。
現在の韓国のトップ女子はタイガー打法ですの
で右足の踵は上げてその位置から蹴る打法が主
流になっています。
Youtube などではその打法をアップしていたり
するのですが、欧米ツアーのトップ選手ではあ
りません。
インパクトベタ足にはメリットデメリットの両
方があり、体重移動を抑える事で方向性を重視
した打法と言えるでしょう。
世界主流の打法はこの部分に関しては飛距離を
優先にした打法ですので、切り返しでヨジリが
入る時に右足の踵を上げて踏みつける事でプッ
シュフォワード(体を目標方向に移動)の動作
を入れ、左足で蹴ってからさらに右足は踵を上
げたまま蹴ってインパクトが出来るので、踵を
上げないと出来ない飛ばしの技が 2 つも組み込
まれています。
タイガー・ウッズが一時期ショーンフォーリー
の口車に乗せられてスタック&ティルトに改造
したのですが、3 年後にその打法に慣れて 5 勝
したにも関わらず、また元の自分の打法に戻し
ました。
これはスタック&ティルトと言う打法で左一軸
なのですが、右足で蹴ることが出来ず、メジャ
ーには勝てない事が分かったからです。
彼はこれで 6 年もの歳月を無駄にしてしまい、
その直後に腰の椎間板の手術でさらに数年間現
役から遠ざかり、交通事故でまた 1 年以上も
欠場を強いられて、やっと足を引きずりながら
年に数回だけ参加するようになりました。
飛距離を取るか方向を取るかで打法は変わりま
すので、魅力を感じている方でしたら試してみ
ることも選択肢の一つかと思います。
ゴルフは自由です。
ご自身の好みと価値観で選択していただきたい
と思います。