フェースを被せてフェイド?

曲げ球はセットアップを変えるだけ

Question

 

よくストロンググリップはフェード、ウィーク

グリップはドローと言われますが、個人的には

ストロングの場合、スイング軌道に対してフェ

ースがクローズになりやすいのでドローが打ち

やすいのかなと思うのですが、違いますでしょ

うか?

 

逆にウィークは軌道に対してオープンになるの

でフェードが打ちやすいのかなとも思います。


Answer

 

ストロングでフェイドを打つのがパワーフェイ

ドだと言う人がいますが、内容を診てみると肩

を先に開くオヤジフェイドの事で、フェイスを

被せてもハンドダウンでシャット開き、アウト

インや肩を開いていたり、意図的に振り遅れす

るような打ち方です。

 

この打法は感覚と経験で覚えた振り方で、幼少

期から試行錯誤して辿り着いた打ち方のようで

理屈には合わない打ち方です。

 

ストレート打ち、ドロー打ちとも全部違う打ち

方をするのでスタイミーな木を回避する程度な

ら問題はないのですが、3 Y 弱のフェイド、 2

Y 弱のフェイドなどの縦距離を合わせるにはと

てもクオリティーが低く、ミスが多発してしま

います。

 

難しいゴルフをさらに無駄に難しくしている事

になりますので、ワンスイング方式でセットア

ップを変えるだけで全て同じストレート打ちで

曲げる事が一番シンプルです。

 

ジャックニクラウスはフェイドもドローもスト

レート打ちでセットアップを変えるだけとレッ

スンビデオの中で指導しています。

 

フェイドを打つ時はフェイスはピン方向、スタ

ンスは左向きで軌道はスタンス方向で打ち方は

ストレート打ちです。

 

したがって、曲げ幅によってフェイスの向きを

10 度左、20 度左、30 度左と言う具合に変えて

あくまでもスイングはスタンス方向で一定です

ので方向も縦距離も安定し易いのです。

 

ただ、飛び系の球やキャビディーなどのアイ

アンは曲がりにくいので、パワーがない人は

フェイドの場合にはフェイスをターゲットに

向けたままフォローを取ったり、ドローの場

合にはローテーションを大きくしてクラブを

返すなどで補うとすっぽ抜けを防ぐ事が可能

です。

 

質問者さんが仰る通り、フェイスを被せると

言うのはアドレス時の事で、インパクト時は

肩が先回りしたり振り遅れさせたりで、開い

た状態で打つ事でフェイドになるだけです。

 

日本でもワンスイング方式で曲げ球を打てと

指導している人もいますので、より再現性が

高く効率の良い打法を習得される事をお薦め

します。