好調が突然不調に

ロボットになるまで定着練習

Question

 

すべてがうまく行きベストの 95 が出ました。

ですが、それ以降何が変わってしまったのか何

を握ってもまともに当たらなくなり、当たって

もドスライス。

 

ウェッジもフルショットして 30 ヤードしか飛

ばない始末。

単発のレッスンに行ってみましたが、さほど変

わらず 2ヶ月位立ちます。

 

モチベーションも無くなってきました。

なにかアドバイス貰えないでしょうか?


Answer

 

まだ、その段階ではスイングが安定していませ

んので、動作が定着するまでは注意する事が二

つあります。

 

一つは何かを忘れる事で、その忘れて抜けた事

自体に気が付いていない事です。

 

そして二つ目はズレです。

これも自分では最初はほとんど認識できず、動

画で撮っても良く分かりません。

 

好調だった時にはたまたま帳尻があって、偶然

当たっていたと言う事で、その時の動作を全て

覚えていないのです。

頭で覚えていれば再現できるはずですが、でき

ないのであればそれはたまたま当たっていたと

言う事になるのです。

 

ゴルフは再現性ですので意図的に再現できなけ

れば好調を維持する事はできません。

マッスルメモリーで体が覚えるからトラック一

杯打てば上手くなると言ってフォームすら決ま

っていない段階で球打ちをする人がいるのです

が、どんどんズレてきて、それに気が付かずに

不調になって辞める人が大勢いるのです。

 

しかし、ゴルフをしている人はそこで辞めずに

たまたま上手く当たるようになって残った生存

者としか話をしないので、トラック一杯打って

偶然定着した人の話しか聞かないのです。

 

10 発打って、最後にナイスショットがでたら、

良し!と言って仕上がったと思っている方が多

いのですが、仕上がりと言うのは 10 発連続で

ナイスショットが出た事です。

 

通常、定着には 3 年掛かりますので、それまで

は定着していないので、継続して同じ動きがで

きていないのです。

 

では、どうするかです。

ここからが一番重要な事で、これに気が付いて

いない人は質問者さんのようにいつでも滑落し

て振り出しに戻るのです。

それは世界ランキング一位になったプロでも同

じです。

 

ゴルフは感覚と経験である程度できるのですが

必ずズレますので修正の繰り返しです。

ズレを修正する、これがゴルフの要です。


どんなレベルでもズレますので、トップの位置

や形、テイクバックの軌道やフォローの形など

気が付かないだけで常にズレて、何とか帳尻を

合わせて打っているうちに合わなくなって総崩

れをする事もあるのです。

 

したがって、ズレた時点で修正できるだけの診

断力、それを治す修正力、また、立ち上げ練習

時にバランス、縦横、タイミング、方向、縦距

離などの調整力を身に付ける事です。

 

ただナイスショットがたまに出れば良いのでは

なく、どこがどう動くとナイスショットになる

かを知った上で、当たらなくなった時にズレた

個所を自分で修正できるようにする事が大切な

のです。

 

動作はメカニズムで覚えて撮影しながら大きな

ズレを修正し、毎回立ち上げでは頭で覚えたフ

ォーム通りに動いているかの確認をしながらウ

ォーミングアップをします。

 

そして肝心なのはズレても忘れてもすぐに自分

で分る形と立ち上げ方を知る事です。

直線、直角と見てズレがすぐに分かる形のフォ

ームを習得する事が大切なのです。

 

質問者さんは初心に戻って基本動作から立ち上

げ、これに手首を入れる、張りを入れ腹筋を入

れる、押し込みを入れるなど一つずつパワーを

入れて振るスイングを立ち上げ方を習得すると

良いでしょう。

毎日同じ事をすると何が入っていないか、どれ

がズレたのかが分るようになります。

 

そして、毎日同じ事をしていないと定着はしま

せんし、意識して動作組み込みをしていないと

何時でも忘れますので要注意です。