Question
半年前フォームをレッスンで修正してもらって、真っ直ぐ飛
ぶ確率がかなり高くなりました。
しかし、たまに左に引っ掛けたり、スライスボールが出たり
して悩んでおります。
何故直前まで調子良かったのに、突然出るのでしょうか?
レッスンもやめてしまったので宜しくお願い致します。
Answer
人体の構造や仕組みなどを勉強すると、生きている事が奇跡
のように思えます。
ゴルフも実はそれに近いものを感じていて、上手く打てる事
の方が不思議なくらいです。
40 年も毎日打っているプロですら 100 ％ナイスショットす
る訳ではなく、歴代のス―パースターですらラウンド中に 3
～ 4 回はミスをすると言っています。
ゴルフがどれだけ難しい事なのか、最初は良く分かっておら
ず途中で徐々にそれを実感して行くのでゴルフは奥が深いと
言われているのだと思います。
医者になるより 300 Y 飛ばす方が難しいと言ったお医者さん
がいました。
これは彼の見解ですがそれだけ難しいと分かった人はあまり
いないのかも知れません。
では、難しいと分かったらどうすれば良いのでしょうか？
それはバイロンネルソンの年間 19 勝（27試合中） 11 連勝、
そして 46 年間優勝し続けたサムスニードなどの指導を基に
した教科書が参考になるかと思います。
彼らは 600 年の歴史の中から培われて来た技術やノウハウを
そのまま体現したスーパースター達です。
彼らが習得したゴルフが未だに歴代最高である限り、それを
お手本にする事がもっとも理想に近い事なのだと思います。
その内容とは基礎です。
悪球が突然出るのはその時に違う事をやったからです。
ゴルフは再現性ですので、毎回同じ事をやらなければならな
いのですが、それが実は一番難しいのです。
体全体の動きやタイミングなど、何かが違っているのが原因
ですので、まずはそれらを定着させる事です。
そしてズレの修正を繰り返す鍛錬、ブレや緩み、タイミング
やリズムなど、基本的な事を徹底的にマスターする事です。
それには動作をメカニズムで覚える事、診断法や修正法を知
り自分で毎日調整して仕上げる調整法を知る事です。
本来スイングの定着には 3 年で見習い、10 年でやっと一人
前と言う職人の世界です。
改造すると、またそこから 10 年です。
この繊細かつ困難な事はもっと真剣に、そして大切に、また
ていねいに、違う事をしない訓練が必要です。
朝の立ち上げも 10 Y のチップショットで芯を外していませ
んか？ 芯を外さずに何発打てるでしょうか？
そして 20 Y のピッチショットは何発芯を外さずに、真っ直
ぐにカップインするくらいの精度で打てるでしょうか？
これが基礎練習です。
これを毎日立ち上げから精度を上げて、ドライバーに行くま
でに何回芯を外すのでしょうか？
一度も外さすに打てるまでは完成していないのです。
ミスが出易い打ち方や余計な動きが入る、リズムやテンポが
いつも違う、体が温まっていない、動かない部位がある、メ
ンタルで硬直する、力みが入ると軌道がズレる、緩みやブレ
がまだ残っているなど、スイング動作が定着していないのか
それとも練習不足なのか、あるいはフォーム自体に問題があ
るのかなど、数ある原因を一つずつ特定して改善する事なの
ですが、それは全て最高峰の教科書に基づいた基礎に戻れと
言う事です。
