勝手な練習は逆効果?

正しい振り方を探し当てるのは遠回り


Question

 

自室でパターや 2, 3メートルのアプローチの練習

をしてます。

自己流で打ちっぱなしとかで変なフォームが固ま

ると逆効果と聞きますが、自宅でやってるアプロ

ーチやパターの練習も逆に下手になるってことも

あるんでしょうか?


Answer

 

どこまでを自己流と言うかと言うかです。

パターの練習はご自宅で距離感を養い、維持する

ためにとても役に立つと思います。

また、チップショットなども動きを定着させたり

感覚を維持するには良いでしょう。

 

しかし、ショットの場合は様々です。

例えば手首の動きだけでも親指側に曲げる、甲側

に曲げる、回転すると 3 種類の動作があり、腰の

動きなどはスライド、腰引き、ヨジリ、突き出し

回転と数多くの動作があって、一部分でも何種類

もの動作があり、それぞれにメリットデメリット

があります。

 

打法はその動きの中から適正な物の組み合わせで

出来ていますので、中には必ずしもその動きでな

ければならないと言う分けではありません。

 

例えば理論上は大きな筋肉を使い、腕や手などの

小さな筋肉はできるだけ固めたままにするとミス

が減ると言う論理があれば、手も使って飛距離を

出すと言う選択肢もあります。

 

したがって、世界のメジャー打法は片手で済みま

すが、それぞれの動作の組み合わせは何十種類も

何百種類にもなりますので、その中にはご自身で

選んだ自己流と言う勝手な打法も、決して悪いも

のとは限りません。

 

スコアメイクはそこではなく精度や再現性、持続

性ですので、それに適した打法や飛距離に特化し

た打法など、色々な打法ができる引き出しと言う

物を増やす事も大切です。

 

ただ、我流という分類となると、やってはならな

いと言う動作や打ち方も含まれますので、その場

合は下手を固めて再現性が上がらない、ミスがな

くならないと言った弊害がある可能性があります

ので、この動きのメリット、デメリットは何なの

かを把握した上で選択する事が大切です。

 

それには何十種類もの動作を一つ一つ理解し、把

握した上で比較していただきたいと思います。

その中で効率が良くメリットが多い打法とはもう

既に出し尽くされていると思いますので、それを

真似る方が楽ではないでしょうか?

 

わざわざ 600 年からの先人の経験と知恵を取り入

れず、これから個人でその打法を開発しようとは

とても私には考えられない事です。

 

少林寺拳法や空手の技法をこれから模索して自己

流で探し当てる人はまずいないと思いからです。

色々とマスターした上で「型破り」な自己流の武

道を確立するなら分かります。

それはゴルフで言えばグランドスラマーのする事

ではないでしょうか。