掌屈、背屈メリットデメリット

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このインパクトの形で打てばバランスが取れる

 

Question
超ストロンググリップで握ります。
トップで掌屈という形には全然なりません。
そのままあげていったら背屈になってしまうのですが…
何か動きや形がマズイのでしょうか?

 

またこれはどこかのタイミングで自分で意図的に
掌屈の動きを入れるものなのでしょうか?

 

ちなみに超ストロンググリップで参考になるプロのスイ
ングもあれば詳しく教えてください。
(そもそも掌屈、背屈のメリット、デメリット等もあまり

よくわかってませんが…)

 

Answer
超ストロングでも掌屈になります。
典型的なのはダスティンジョンソン選手です。(写真上)

しかし、テイクバックのどこかで自分で掌屈にしなけれ

ば勝手にはなりません。

それはストロングでもウイークでも同じです。

 

スイングはバランスですので、モビールのように全てが
吊り合っていないと完成しません。

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一つでも違う物があると、そのバランスを取るために他

も変える事になり、効率や美しさが損なわれる事があり

ます。

 

ダスティンジョンソンはインパクトでの体の弓が大きく

て普通のグリップだと許容範囲を超えるために超ストロ

ングにした上に超掌屈にしてバランスを取っています。

 

全ては教科書通りにすればそのバランスなどはほとんど

考えずにナイスショットが出るように出来るのですが、

なかなかプロでも幼少期から始めた器用な人は自分でア

レンジしてバランスを取っています。

 

掌屈で打つのは捉まりが良く飛距離が出て安定し易いか

らです。
振り遅れを治すためにストロンググリップにされたのだ

と思いますが、それは一時的な応急処置としては良いの

ですが、そのうちチーピンが止まらなくなるでしょう。

 

これもバランスですので、一つおかしなことをすると色

々な所に弊害が起きてそのまた帳尻を合わせるためにま

たおかしな事をしなければなりません。

 

試行錯誤して探し当てたとしてもすぐに忘れたりズレて

再現が出来なくなり、一生 100 が切れないと言うお遊び

ゴルファーが実に大勢いるのも事実です。

 

グリップは基礎でスクエアが教科書ですので、それを基

準にフォームを組み立てれば無理なくバランスが取れ、

最短で再現性が高まるのですが、ストロンググリップを

あくまでも変えないのでしたら、ダンティンジョンソン

と同じに体をかなり弓にして同じ軌道や動作をしなけれ

ばならず、99 % の欧米ツアーのトッププロ達はスクエア

グリップで打っています。

 

まずは教科書通りの振り方でフォームと言う形を習得し、

修正を重ねて定着させる事をお薦めします。