シャフトの硬さは振動数

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1分間に何往復したかで硬さを測る道具


Question

ドライバーだけがスライスします。
原因は振り遅れだと自己分析しております。
野球のように、センター方向へ打つように素早くクラブを

振ってしっかり身体を回せば振り遅れませんか?

 

又、シャフトが硬すぎるので、交換する予定ですが、硬す

ぎるとスライスしやすいですか?
ドライバーヘッドスピード42 ~ 44  シャフト S


Answer

まず最初にシャフトが適正ではないかも知れません。
フレックスは規格が統一されておらず、同じ S でもメーカ

ーや時代によってバラバラです。

昔の S は同じメーカーでも今の X より硬かったり、フジク

ラのように昔からの規格を変えずに X が他社の 3X くらい

の硬さがある物もあります。

 

シャフトの硬さは振動数で測ります。
ヘッドを付けて、1分間にどれだけ振動するかでその硬さ
を測って比較します。(上写真)

これはヘッドの重さによっても振動数が変わりますので、
ヘッドを装着した状態で計測するのですが、問題はトルク
にあります。

 

カーボンシャフトは軽くなっていますが、材料が少ないと
捻じれが大きくなり(トルクが高くなり)、インパクトで

フェイスが開いたまま戻ってきません。

これがスライスの原因の一つですので、恐らく質問者さん

の H S だと 280 以上ないと使い物にならないと思います。

 

これは現在のほとんどの会社の XX くらいの硬さで、アメ

リカ仕様のアルディラの 85X くらいあるとスライスがほと

んど出ません。(通販で 6000 円程度)

 

ただ、打感が硬いので嫌がる人が多く、メーカーの方針と

逆行していますが O B が出る人はまずシャフトを硬くして

それから打ち方を習得しないと変な癖が付きます。

 

O B が多発しても良いのでしたら打感で選べば良いのです

が、最近の S はメーカーによってはグニャグニャで、捻じ

れる分だけフェイスを左に向けてグリップするしかありま

せん。

 

また、トウダウンも激しいので、3 ~ 4 cm 分ほど高い位

置から始動しないとテンプラになります。

もし、球の高さにヘッドを合わせるとか、地面に置いて始

動して当てているのでしたら、3 ~ 4 cm もヘッドがトウ

ダウンする分だけ軌道をフラットにして振っているので、

アイアンとのプレイン角度が違う事になりますので、2種

類の軌道角度で振り下ろす練習によって倍の労力と定着期

間が必要になります。

 

そんなことをしてでも柔らかいシャフトで飛距離が欲しい

と言う人もいるのですが、今度はバラつきが治りません。

 

一生 100 前後で回る積りなら S で数ヤードたまに飛ぶ事で

喜んでいれば良いのですが、将来的に 70 台、60 台を目指

し、300 Y飛ばすのでしたら最初からプロと同じ硬さのシ

ャフトを使って遠回りしない事です。

 

メーカーは H S が上がる度に新しいシャフトを売ろうとし

て軟らかいのを作っていますが、良い道具ではなく販促理

論を信じた人に沢山売れれば良いのです。

 

まずは入手できる一番トルクの低いシャフト(捻じれない)
や硬い物を使って、それでもスライスが出るのでしたら振

り方に問題がありますので、修正する必要があるでしょう。