真っすぐ打つには左右に打つ?

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器用な人が上手いとは限らない

Question

真っすぐ打つには真っ直ぐ打つなと言う動画を見ました。
スクエアに構えて右に打つ、左に打つという打ち分けをす
る事で自分の癖が分かり、結局真っ直ぐ打てるようになる
と言うのですが、やってみたら真っ直ぐに打つ方法が分か

ってきました。

この練習を続けても大丈夫でしょうか?


Answer

幼少期に良く遊びでやるのですが、自由自在に右に打った

り左に打ったりする方法は大きく分けて2種類です。

これはどちらもスタンスはスクエアなのですが、突っ込ん

で打つと右に打てるし、体を止めると左に引っ掛けます。

 

試行錯誤してこの打ち方に到達した人はこの練習でどちら

も打ち分かる事ができるようになり、器用になったような

気分になれます。

 

また、2番目として軸は固定してインアウトに振れば右に

打てますしアウトインに振れば左に行くと言う事も手探り

しているうちに分かってきます。

 

これらの練習は試行錯誤した人は体験から習得する事がで

き、物理的な原理を知るための一つの方法です。

 

シニアプロでドライバーの高さを15種類打ち分ける器用

な選手がいます。

これも試行錯誤した結果体得した技と言えるでしょう。
しかし、実際にラウンドで 15 種類も打ち分ける必要があ

るのでしょうか?

 

最近は YOU TUBE などでリフティング競争をやったり、ト

リックショットで器用さをアピールしてカウンターを上げ

る人達が増えましたが、これらはとてもキャッチ―で集客

用としては最強なテクニックです。

 

ところが、落下している球を着地する前に打つ必要がある

のでしょうか?

 

幼少期からゴルフをしている人達は友達同士でこのような

遊びの中から色々な原理を習得して行くのですが、待ち時

間を楽しんだり、器用さをアピールして競争心を育てたり

には大変効果的です。

 

ゴルフで一番大切な事は何でしょうか?
トリックショットや器用さでしょうか?
それとも再現性でしょうか?

 

スクエアに構えて軸をズラして左右に打つ事で原理は手探

りできるのですが、真っ直ぐに打つと言う打ち方を固めて

定着するのに最低3年は掛る大仕事があるのを、この練習

でダメにしないでしょうか?

 

それだったら、突っ込めば右に行く事は教科書に書いてあ

る事ですし、右に出たら突っ込まない練習をして真っすぐ

に飛ばす練習を定着させて再現性を高める方がよほど早く

上達するのではないでしょうか?

 

せっかく定着したフォームをこのような余計な事をする事

で崩してしまって、迷路に入ってゴルフ自体を辞めるはめ

になった人が大勢います。

 

小学校の時に遊びでやる分には構いませんが、そんな事を

やっている暇があったら、大人は再現性を高める練習をし

なければいつまで経っても上手くはなりません。

 

もっともらしい事を言って惑わす動画が最近多いのはカウ

ンター稼ぎやネタ切れで苦し紛れに思いついた事を載せる

人が増えているからです。

 

情報の戦国時代と言われていますので、やたらと試行錯誤

したり、再現性を崩すようなことは避けましょう。