モダンスイング 21

欧米打法の伝承

速く振るための動力とは

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弓とムチのタメと張りを動力とする




Question

欧米選手のスイングを見ていると、バックスイングも速いし、体

の回転がかなり速いので、真似しようとしてもなかなかあのスピ

ードにはなりません。

 

どのような回転の仕方をしているのでしょうか?
あのスピードの動力はどこなんでしょうか?


Answer

手で横に振ってもあのスピードにはなりませんね。
横回転を速くするには体を使うしかありません。

 

まず、腰を中心に動力を組み立てます。
この腰の開きの速度、腰引き、左膝伸ばし、左足の蹴りと4つの
動作を同時に行う事で腰は効率良く超高速で回転します。

 

そして、この腰が開く事によって肩が引っ張られてきて、その張

りで手やクラブが引っ張られて行きます。

 

次に両脚で地面を挟んで体全体を回す動力、右脚で蹴って右腰を

前に出すのも最後の押し込みを強くし、右足の踵を上げて蹴り幅

を大きくするなどの動作によってもより大きな動力になります。

 

そして、腰を止めて肩だけを開いてみてください。
これも回転に使う胴回りの筋肉による動力です。

この力は手ぶりの場合にもほとんとの方が使っていると思います。

 

何と言ってもパワーだけではなく軸ブレを防いでくれるのがテイ

クバックで腰を回さずに肩だけ回すワインディングです。

欧米打法と日本の打法の違いの一つがこれです。

これによって上半身と下半身の張りが強くなってこれも動力とし

て大きく貢献しています。

 

また、体全体を弓にして左わき腹に張りを作り、そのタメた力も
動力になります。
さらに、その弓を捻じり、反り、圧縮の3種類を使う事でタメを

大きくする事ができます。

 

昔は間合いと言って一瞬止まってから切り返すと指導してきた部

分なのですが、実はここで腹筋を使って上半身を縮めてエネルギ

ーを圧縮するのが本来の間合いの目的なのです。

 

そしてスクワットジャンプなど、両脚でスクワットして蹴り上げ

るとこの弓が上からだけではなく下からも圧縮する事になり、ま

すます回転に勢いがつきます。

 

これら全てを組み込むと振り回されるほど速く回転します。
コントロールが付かなくなるほどスピードが上がって、力で振る

感覚や手振りの感覚は一切なくなります。

 

膝、腰、肩、手、ヘッドの順にムチのようにしなりを作って時間

差を出し、タメの張りを大きくする事も動力の一つになります。

 

欧米打法は体や脚の全てを使いますので、動作は決して単純では

なく、飛距離を出すほど難易度が上がりますので、それなりの指

導や練習が必要です。