Question
アプローチって上半身でなく下半身で打つとありました
が、上半身の方が微調整効きませんか?
Answer
基本的にスイングは全て体で打ちます。
手はほとんど使わずに体の弓とムチ効果でスイングする
のが教科書です。
下半身で打つと言うのは腰の回転によって横の動きを作
ると言う事だと思います。
職人は説明が下手なので、技術は盗めと言うのが日本の
通説になっているのですが、欧米ではメカニズムで具体
的にその動作を教えます。
これが日本が 30 年も遅れている原因なのかも知れませ
んが、動作はできるだけ原理原則に基づいたメカニズム
で解説する方が誤解なく、伝わり易いと思います。
このスイング動作は一冊の本になるほど大量な情報が必
要で、簡単に「下半身で打つ」と表現するのはその具体
的な動作を知らないか、解説が面倒くさいから最初から
説明をする気がない場合だと思います。
スイングは飛距離が多いほど体の色々な部分を使います。
例えば 10 Y の寄せは肩だけ、30 Y の寄せはそれに手首
のコックを入れ、コントロールショットは体重移動と体
の張りのハーフショットで、飛距離に比例してより多く
の部位を使います。
そしてフルショットは体の全てを使ってヘッドスピード
を上げてスピン量も上げてグリーン上で落ちたところで
止めます。
これにはダウンブローで打つ必要がありますので体の弓
やムチなどの張りや遠心力などを利用した効率の良い打
ち方になります。
この場合は足、膝、腰、肩、で横の回転を作り、縦は腕
の三角形を固めたまま後ろ打ちの引き落としで作ります。
腹筋や背筋、脚の筋肉を十分に活用したフォームと全身
の筋肉にエネルギーをタメて打つのです。
飛距離が 200 Y 程度でしたらどんな打ち方でも OK です
が、300 Y を出す場合には全身を使ったフォームにする
必要があり、上半身だけで出せる距離ではありません。
アプローチの精度も単に練習量だけではなく、フォーム
や技術によって早く再現性を高める事が可能です。