テイクバックは速い方が良い?

f:id:swinganalyst:20210914043330j:plain

腰がほとんど回わっていないために左膝があまり前に出ない

 

Question

テイクバックは速い方が良い?
それとも遅い方が良い? それとも考えない?

 

Answer

どのくらいが速くて、どのくらいが遅いのかにもよりますが、マ

キロイは速く上げれば速く下せると言っています。

 

欧米打法はまずワインディングで腰を回転させません。
これは捻じり上げ、巻き上げと言うゼンマイを巻くような捻転を

指し、腰をできるだけパターのように止めて分離させ、肩だけ回

転させるとその捻転差でタメができます。

 

このワインディングを入れるとトップでは止まっていられないほ

ど張りがあり、嫌でも落ちて来てしまいます。

その張りを欧米選手は皆利用して切り返しているために、テイク

バックは速くする事でトップでぶつかった反動がダウンスイング

に入っているのです。

マキロイが言っている意味はこれです。


結局、腰を止める事で左膝があまり出なくなったのですが、この

張りによって飛距離が出るだけではなく、方向や縦距離が安定し、

アプローチのベタピン率が上がります。

 

現在日本でもアマチュアがテイクバックのスピードだけ速くして

真似ているようですが、その張りがないのに速いとブレる事があ

り、テイクバックの角度がくるったりしますので、一概に速い方

が良いとは言えません。

 

もともと日本は30年前のリゾートスイングが主流ですので、そ

の打法をただ速くして飛距離を出している選手がほとんどです。

これが世界に通用しない原因の一つとも言われています。

 

30年前に打法は進化しました。
世界標準の技術をまず習得し、形やスピードだけではなく、見え

ない部分の張りや筋肉の使い方、そしてタイミングなども含めた

振り方を習得する事で、そのスピードや形が活きてきます。

 

日本の打法で振っているアマチュアの方達は日本での一般的な指

導を守って、とにかく再現性を高める事でスコアは良くなります。

その技術で速く振ってもばらつくだけで安定しませんので、飛距

離を 300 Y にしたいのでしたら欧米打法に改造です。

 

ただ、その技術を習得するだけで 通常は 2~3 年は掛かり、安定さ

せて完成させるにはさらに数年掛かります。

 

欧米打法は世界最高峰の技術が満載ですので、20 種類ほどの技術

と 100 ポイントの教科書を一つ一つをマスターするのに大変な努

力が必要です。

形だけ真似ても結果が伴わないのはそのためです。

 

マキロイと同じ事をすれば同じ飛距離が出るはずですが、プロで

も日本の場合には出せる人がいないのは技術やノウハウがないか

らです。

 

日本でこの打法を習得できるのは高橋塾だけだと思います。