再現性を高めるには


Question
長年の歴があるのですが、再現性が低く、毎回 同じ事が出来ません。 定着練習の方法を教えて下さい。 Answer 定着度には差があり、一時的に記憶した場合と
潜在脳まで保存できた場合とでは再現性やその
記憶されている期間に雲泥の差があります。 簡単にメモリーとして 1 〜 2 日覚えている だけの場合はすぐに体は忘れてしまい、数日後 には全く出来なくなります。
そしてある程度定着したなと感じる程度にする
には一つの動作に対して正解の動作を最低 60
回、21 日間連続で反復する必要があります。 もう、この段階でプロのような生活が掛かった 人にしか出来ないような定着練習なのですが、 これは単なる序の口です。 これで数週間は記憶できるのですが、その動作
を入れたスイングをやらなくなると 1 年も保
ちません。 しかし、その動作を辞める事なく継続している と次の段階の保存レベルになります。 ここで問題なのは定着するまでに同じ動作が出
来るかどうかです。 やろうとした動作は翌日には忘れ掛けるのです から当然ズレが生じます。 ズレたまま練習をしていると同じ動作ではない ので最初の動きは定着しないのです。 したがって、毎日少しずつズレた練習をしてい ると最悪一生定着しないと言う事です。 定着の定義は正解の動作を繰り返す事なのです が少しでも軌道や動作が違っているとそれはも
う同じフォームではないのです。 したがって、必ず毎日同じ動作かどうかを確認 する必要があります。 そして、最終的には潜在脳まで保存する必要が ありますので、コースで間違いなくナイスショ
ットが出続けるには 1 万回の反復が必要です。

この1万回の反復の途中でズレたり抜けたり全
く同じ動作をしていると思っているだけで実際
には違っていた場合も再現性は高まりません。 車椅子テニスの世界ランキング一位だった国枝
慎吾選手はコーチに 3 万回反復しろと言われ
てその通りにしてグランドスラマーになったと
言います。
したがって、自己流の方は積りスイングをして
おられたり、確認ができなかったり、忘れても
思いだせなかったりで無駄な遠回りをします。
間違った動作やズレた時には必ず正しい診断に
よって原因を特定し、修正をして正しい動作に
戻す作業が必要で、ほとんとの方はそれが出来
ていません。

また、偏差値が高いとか運動神経が良いとかは
関係なく、自分で診断や修正ができなければな
らないのですが、診断法や修正法、矯正法や調
整法などは習った方が早いので最初は教えても
らうと余計な遠回りをせずに済みます。 お遊びゴルファーや練習嫌いはなかなか再現性
を高めるのは難しいので、ご自身の成長が楽し
みになるような練習をしましょう。

上達を目指して練習する以上の喜びはない  
              ベンホーガン