テクバックの軌道を安定させる
Question
トップの位置はどの方向に上げてどの辺で止め
るのが良いのでしょうか?
私自身、トップの深さや前後の位置が知らない
うちにズレて定まりません。
Answer
トップの手やヘッドの位置はどこでも当たるの
ですが、どこかに決めておく必要があります。
それがその人の正しい位置です。
もちろん許容範囲はありますので、クラシック
時代の低い位置から中期のアップライトまでの
範囲です。
ところが毎回違う位置に上がったり、同じ位置
に定着してもズレたり忘れたりします。
ほとんどの方はそれに気が付きません。
この位置は撮影して検証するしかありませんの
で同じカメラ位置からの記録が大切です。
しかも、判りやすい位置や判り難い位置や形が
あり、現在主流の欧米打法は診断がし易い位置
に上げられています。
トップの位置は見ただけではほとんど判らない
ほどのズレでも当たらなくなりますので、不調
な時はテイクバックの軌道で診断します。
まず、飛球線後方の画は P-2 の位置にカメラを
置きます。(手とヘッドが重なる位置の後方)
そして前打席からは胸の位置で体の真ん中辺り
に置いて毎回撮影し、毎年比較すると大きなズ
レが予防できます。
まず形や軌道を一定にします。
分解ポジションの P-2 P-3 P-4 をそれぞれ確
認し、まずは決めた通りの位置にします。
ズレの診断がし易いのはテイクバックの 9 時
で左腕、肩、シャフトが一直線になる形で、毎
回そこに上げるとズレた時にすぐに判ります。
このようにそれぞれのポジションの形を決めて
おき、アドレスの姿勢と合わせて毎回同じ形に
なるように常に確認する事でズレて当たらない
などの不調を防ぐ事ができ、当たらなくなった
時の修正もすぐに出来るのです。
基礎や基本動作をしっかりと身につけるとさほ
ど違った形にはなりません。
タイガー打法は張りが大きいのでキツイかも知
れませんが、それぞれの部位が正しい動きをし
ているとそこにしか上がりません。
どの形や位置が良いか分からない方はこの打法
のフォームを習得する事がお薦めで、当たらな
い原因の特定や診断、修正法が一番分かり易い
ので、左サイドベンドや右側傾、右肘や手首の
角度や左肩の位置などを一定にする事でほぼ毎
回決まった位置に上がります。
いずれにせよトップの形を作る反復を鏡を見な
がらする事でどんな形も定着はしますので、毎
日でも鏡を見ながら反復練習が重要で、常に確
認するとズレを防ぐ事ができると思います。