ラフからの色々な打ち方

  真上から見てもほとんど見えないラフ

Question

 

深いラフやフライヤーしそうな場合、何を基準に

どのような打ち方で打ったら良いのでしょうか?

特に砲台グリーンなどは止まらずに寄らない事が

あります。

 

Answer

 

打ち方はラフの状態によって違います。

芝質、長さ、球の深さ、距離を考えます。

芝生はかなりの数の種類があるのですが、細い

物、太い物、厚くて湿気を多く含んだ物などと

色々です。

 

太くて厚い湿気がある芝ほど重いので、今度は

長さを見て、球がどこまで沈んでいるかを確認

します。

 

深く沈んでボールが真上からしか見えないほど

だとかなりの抵抗がありますので、ウッドはも

ちろんの事、アイアンでもチョロをする事があ

ります。

 

球のすぐ側でまず素振りをして、その芝の抵抗

がどのくらいあるかを感じ、ヘッドが抜けるの

にどのくらいの力が必要かを試します。

 

この場合、最悪に重い時はウエッジで鋭角に叩

きつけて出すだけショットで 50 Y ほど飛ばし

て次のショットをフェアウェイから打ちます。

 

これを欲張ってグリーンまでのクラブを持って

力で出そうとすると 20 - 30 Y 先のラフにま

た落ちて、同じ事をしなければなりません。

 

そして、逆に乾燥した茎の太い芝が 3 本ほど

間に挟まるだけでフライヤーになるケースがあ

ります。

 

長さはボール半分が出ている程度でもフェイス

と球の間にこの硬い芝が挟まっただけでスピン

が掛からなくなりますので飛びすぎてしまい、

グリーン奥の崖に引っかかって大叩きです。

 

次にグリーン周りからの寄せです。

基本的にグリーン周りの深いラフはハイピッチ

でハンドレイトで打って球を上げます。

グリーンに落ちてからスピン量が少ないのでや

たらと転がりますので、ある程度高い球で高さ

で止めます。

 

また、ハイピッチでは芝の抵抗が強くてヘッド

が抜けない事があり、この場合は芝刈りをしな

がらのフロップショットやロブショットなどの

ポップアップ系で打ちます。

 

思い切り振っても芝の抵抗があり、綺麗に当た

っても上に上がるだけなのでオーバーしない打

ち方でアプローチです。

 

グラスバンカーなどは非常に芝が重く長く、し

かもアゴが高い場合などはヘッドスピードを上

げて、時にはカットショットでさらに高く上げ

ないと出せないケースもありますので、芝質に

まず慣れる事が大切です。

 

崖の中腹のような左足上がりのアプローチなら

打ち込みショットも使えます。

かなり左足が上がっているとロフトがかなり寝

ており、クラブが抜けずに最初から引っ掛かる

として斜面に打ち込んで止めてフォローで抜こ

うとしない打ち方です。

 

試合会場に使われるコースでは試合の前後には

ラフを伸ばし、グリーンが速いのでいかに止め

るかです。

競技ゴルファーはスピン量を上げる練習を普段

からしておきましょう。