カーブの度合いも自在に変えられる
Question
持ち玉はフェードですがドローにしたいと思っ
ています。
でも、タイガーウッズなどはティーショットで
フェードで打っているし、同じ持ち玉なので治
す必要がないとプロに言われました。
どんな球筋が正解なのか理想論を教えて下さい。
Answer
タイガーはフェイドで打っていますが、スイン
グ自体はスクエアで、セットアップを替えて意
図的なフェイドにしています。
これはオヤジスイングのフェイドとは全く違い
ますし、持ち球でもありません。
彼が持っている球種は 9 種類です。
上段、中断、下段のフィイド、ストレート、ド
ローで 3 X 3 で 9 種類です。
状況に応じてこれらの球筋を自由に使ってスコ
アメイクをすることでグランドスラマーになっ
ているのであって、皆さんが想像されているよ
うなレベルではなく、そのプロが言うようにタ
イガーウッズと同じ持ち球だとか言うお話では
ないのです。
結論から言うと理想は真っ直ぐに出るストレー
ト球か軽いドローです。
これを打つのが一番難しいという人もいますが
教科書通りに振れば出る打球です。
使えない球は 6 種類あります。
引っ掛けフック、ストレートフック、プルスト
レート、ストレートフェイド、プッシュ、プッ
シュスライスです。
使えるのは 1、6、8 だけで、それ以外は思った
所に打球が行きません。
使えるのはフェイド、ストレート、ドローの 3
種類で、左に出て戻って来るフェイド、右に出
て中央に戻るドロー、そして真っ直ぐに出てそ
のままストレートと言う打球です。
出球方向を決めるのはヘッドの軌道、曲線を作
るのがフェイスの向きです。
この2つを組み合わせると使えない球 6 種類
と使える球 3 種類ができます。
軽いドローや軽いフェイドは許容範囲ですので
それを基調にセットアップを替えて球筋を選ぶ
事も引き出しとして普通です。
ストレートや軽いドローは効率が良く、ミスが
少なく、ミスしても大怪我しない球質ですので
まずはその打球が打てるように調整し、それを
定着させてから曲げ球が打てるように、この原
理に従って練習してみて下さい。
しかも、欧米打法の技法は日本のプロでも知ら
ないほどの技術が沢山組み込まれていますので
飛距離が出ないのは生まれつきだとか言い訳を
せずにしっかりと技術を習得しましょう。
今さらながら持ち球が同じだとか言って勘違い
している場合ではありません。
これはとんでもない事で、プロレベルで知らな
い人がいるとは本当にガッカリです。
これがゴルフの見えない奥の深さの一つなのか
も知れませんね。