ベタ足でテイクバックは

  ワインディングの技法とは

Question

 

バックスイングで左足が上がるのですが、なぜ

いけないでしょうか?

きっと大振りだから上がるのだと思う。

レッスンでべた足で打てと言われますがなんか

難しいです。

たしかに女子プロはみな左足あがってないけど


Answer

 

この左足の踵には歴史的な進化があります。

 

クラシック時代は左足のカカトを思い切り上げ

て膝を内側に入れる事で腰の回転域を広げてい

ました。

 

そして中期になると左の膝は前打席方向に出す

だけで内側には入れなくなったのです。

その理由は腰が回り過ぎて緩んでブレるからで

体の緩みを抑える事でスコアが良くなると言う

結果この動作に進化しました。

 

そして、80 年台後半頃からさらに腰を回さず

にできるだけ止めてテイクバックすると言う、

ワインディングと言う技法が出現し、肩と腰と

の捻転差を最大にして、腰はせいぜい 20 度程

度にしか回さなくなったのです。

 

この流れでタイガー打法は世界を制覇し、欧米

はこのワインディングが基礎となって受け継が

れて、この 30 年間はこれが世界標準となって

主流となったのです。

 

そのため、腰を回さないでテイクバックすると

左の膝が前に出なくなります。

しかも、カカトを上げる必要がなく、よりブレ

やズレがなくなり、回転スピードも上がってミ

ート率も良くなって一石三鳥の技法として定着

したのです。

 

現在日本では 30 年遅れてやっとこの部分だけ

は上陸しているようで、若手のレッスンプロ達

は腰を回すなと指導するようになっていると言

う話が聞こえています。

 

したがって、ベタ足が目的ではなく、本質とし

ては腰を回さない事が重要で、ベタ足は見てす

ぐに分かるので日本人もやっと気が付いたので

すが、腰を回しているかどうかは動画ではあま

り良く分からなかったようです。

 

昔の打法を教えている先生達はできるだけ腰を

回せと言われるのですが、加齢が進むと肩が回

らなくなりますので腰を思い切り回すように指

導しています。

 

最新の技法でより遠くに真っすぐに飛ばしたい

方は腰を止めてベタ足にすれば良いのですが、

体が硬い方や一生懸命やりたくない方は踵を思

い切り上げて昔式に腰を回せば良い事です。

 

どちらを選択するかは個人の自由ですので、好

きな方を選べば良いと思います。