強振するほど当たる原理

  三軌道は本来バラバラ


  三軌道を一面化する

 

Question

 

スイングは二重振り子だと聞いていますが、高

橋塾では軌道が三つあると言う解説がありまし

たが、それはどう言う事なのでしょうか?


Answer

 

スイング軌道は ヘッド、手、そして肩の三つあ

ります。


そもそもゴルフスイングは三重振り子で、この

三つの軌道角度が違うのでバラつくのです。

これが一本の振り子だったらもっと安定し易く

なる事からこの三軌道を一面化させます。

これが 30 年前に出現したタイガー打法の典型

的な特徴です。

 

もちろん、人体構造上無理があるしあくまでも

机上の理論ですが、できるだけこの理想に近い

スイングプレインを作る事が理想です。

 

これはヘッドは手の軌道面に遠心力で乗ろうと

しますが、手は肩の軌道面上に乗ろうとします

ので、結局ヘッドはショルダープレインの面上

を走る事になり、それが速ければ速いほど軌道

も修正されて当たる事になると言う理論です。

 

手とヘッドは幾らでも軌道角を調整する事がで

きるのですが、一番難しいのは肩のプレイン角

で、手やヘッドに合わせてできるだけ縦にして

対応するのです。

 

その昔は肩は水平に回せと言う打法が主流だっ

たのですが、タイガー出現以来ショルダープレ

インは縦になったのです。


この縦の軌道を作るためにサイドベンドと言う

側屈を入れるのが現在の欧米打法の主流で、ト

ップでは左肩を思い切り下げ、インパクトでは

右肩を思い切り下げて後方から見た時には肩の

軌道面が手やヘッドと同じような角度になる事

を目指しています。

 

三重振り子を思い切り高速で回したら遠心力で

一直線になろうとします。

そしてさらにアームシャフト角も伸びますので

ハンドアップで打つ形が自然に逆らわない最も

効率の良い振り方となるのです。

 

基本動作を習得する際には、昔の打法ではなく

現在の欧米の主流打法を基本とした基礎を習得

すると良いでしょう。