一度に複数の動作が出来ない

正しい方法で習得


Question

 

初めてレッスンに行ったのですが、意識する事

がありすぎて、「一つ意識すると、一つ忘れて

うまくいかない」事が多すぎます。

 

頭は動かさずに、手首の角度は?、肩を?、、、

あー考えすぎてカラダがガチガチにかたまって

る?、、、、、頭がパンクしそうです!笑

センスと言うか才能がないのでしょうか?

 

Answer

 

これは誰でも同じ事で、一度にいくつもの事は

出来ません。

しかし、ゴルフは最初からいくつもの事をしな

くては当たりませんので、まずはドリルと素振

りで固め、一番簡単な打法の習得からスタート

します。

 

スイング動作は簡単な打法なら 5 分もあれば

打てるようになる物から 3 年ほど掛かる難易

度の高い打法まで様々です。

 

これは飛距離にほぼ比例しており、飛距離を出

す打法ほど全身の色々な部位を使いますので、

その重要なポイントが沢山あります。

 

まずは一番シンプルな打法のチップショットか

ら習得です。

肩だけで打つ打法で手首も腕も腰も足も使わな

い打ち方ですので注意ポイントが一番少ない打

法です。

 

手首や腕などは固めておくのですが、それでも

その固めておくことすら出来ない人が大勢いて

肩だけしか動かさないと言っても右肘を曲げた

り、手首を曲げたりしてしまいます。

 

プロセスとしてまず肩だけの運動を定着させる

ことで、最初はこのチップショットだけで球打

ちをして正しい肩の軌道を定着させるのですが

それでもズレて当たらなくなります。

 

これは自覚できないズレで、軸がブレて真っ直

ぐに飛ばなかったり、緩んでダフッタリ、力が

入り過ぎてトップしたりします。

 

したがって、スピードを一定にする練習、力加

減を変えずに毎回同じ事をする練習、違う事を

しない練習、癖が出たらすぐに修正しながら毎

日続けると言う訓練です。

 

そして退屈して飽き飽きして、もうやりたくな

いと思ってからが定着期間です。

この定着練習をしない限りは実践では失敗した

りズレたりで当たりません。

 

次はピッチショットです。

これはチップショットに手首のコックを入れる

だけの打法ですので、肩がしっかり縦回転して

定着していれば、手首だけに集中して練習がで

きるのですが、肩の動きが定着しないうちに手

首を入れた打ち方をするとこれで二つを一度に

しなければならない事になります。

 

このように最も効果的な練習方法はあるのです

がほとんどの方はやりません。

結局最初から複雑なフルショットをしないと練

習している気にならず、何一つ出来ていないう

ちからやたらと振り回しては無駄球を打って時

間とお金を無駄にしています。

 

定着練習期間中には必ず忘れて違う事をしてい

たり、やっている積りになって実際には出来て

いなかったり、微妙にズレた軌道を定着させよ

うとしていたりで、それをチェックしてもらい

ながら練習しないと下手を固めてしまい、それ

が癖となってあとで大変な思いをするのです。

 

ゴルフは忍耐です。

ゲーム中もどれだけ忍耐力が必要か計り知れな

いのがゴルフですので、それを覚悟して取り組

む事が誰よりも早く上達する方法ですので、自

分との闘いになります。

 

レッスンはこのシンプル打法と平行してボディ

ーターン、レッグアクション、ニーアクション

ヒップターンなどを別々に分解して注意ポイン

トを減らして定着させます。

 

300 Y 出せる打法は最低 100 ポイントあります

ので、これらを一度に覚える事は誰でも不可能

ですので、いかに分解ドリルでまずはその正し

い動きが出来るようにする事、そしてそれが正

しく出来れいるかの確認をしながら出来ない動

作は間違いなく動けるようにする事、ズレたら

早期発見して即修正しながら徐々に定着させて

行く事が重要です。

 

欧米打法は習っても習得に 3 年は掛かります。

そして出来てから定着にまた数年掛りますので

安易に一部だけ盗んで我流スイングに組み込ん

でも完成しません。

 

どんな打法でも習得プロセスは同じですので、

目指す所によって打法を選びましょう。