オーバースペックでも良いですか?

スペック表示は基準も定義もない

Question

 

今使っているドライバーのシャフトが 5-S です

が、試打会で 6-X を打ったらスライスが全く出

なくなりました。

ヘッドスピードによって硬さを替える基準は、

36 ~ 42 R
42 ~ 45 S
45 ~ 52 X

となっているのですが私は 40 です。

なぜ HS もないのに X をおすすめされたのか理

解ができません。

理屈を教えてください。


Answer

 

もともとメーカーや機種、そして年代によって

同じ S でも硬さが違ったりします。

FUJIKURA などは昔のままの表示なのですがほ

とんどの会社はどんどん表示をずらして柔らい

シャフトに硬い表示をしています。

 

これは販促テクニックで客に同じ硬さでも表示

が硬い物を見せて、「そろそろこれが使えます

よ」とおだてて買わせると言うのが目的です。

 

計測器も上乗せをして、H S が上がったと見せ

て、R 表示のクラブから S 表示のクラブに買

い直させるのですが、実は同じ硬さと言ったト

リックを使っているのです。

 

これはアイアンの番手ずらしと同じ販促テクニ

ックですので、いい気になって何度も買い直さ

ない事です。

 

実はこのオーバースペック論もエビデンスがな

く、初心者は柔らかいシャフトでなければなら

ないと言う理論は破綻しています。

 

「しなるからその分飛ぶよ」と言うのですが、

初心者はどっちみみ芯に当たらないので何を使

っても同じなのでまず R を使わせ、次にショッ

プに行くと「お客さんは SR の方が合ってます

よ」といって買わせ、次に行った時には S を買

わせるのです。

 

そして、それが使えない時には同じ S でも柔ら

かい SR のクラブを薦めて買わせる時に表示ず

らしのクラブが作られたのです。

 

結論から言うと誰でも X が使えますが、速く

振る人は R は使えないと言うだけの話です。

これが原理です。

誰でも硬いシャフトは使って良いのですが、何

度も売るために都合の良いデータを並べてオー

バースペック論を勝手に作っただけです。

 

しかし、最近はグニャグニャなシャフトでも飛

んで曲がらないシャフトが出回っていると言う

噂もあり、ドラコン選手がどんどん柔らかいシ

ャフトを使い始めていると言う噂も、本当がど

うか知りませんが主張している人がいます。

 

もし、それが本当なら試してみる価値はありそ

うですが、それ以前にスイングを安定させる事

の方がよほど重要です。

 

基本的には硬いシャフトの方が曲がり難いと言

うのが真実で通説ですので、スライスが出ない

のであればそれを使えば良い事で、オーバース

ペック論に騙されないようにして下さい。