オーバースペックになる

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硬いシャフトは誰でも使え、速く振る人は柔らかいシャフトが使えない

Question

友人からテーラーメイドの M2 の TM1-217 の S シャフト

のドライバーを借りてしばらく使ってみていると、左へ

低い弾道のボールしか打てません。

 

私はヘッドスピード 37 ~ 40ぐらいで、SR シャフトのド

ライバーなのでオーバースペックになるとおもいます。

 

左への真っ直ぐ飛んだり、チーピンしたりします。
これはオーバースペックが原因ですか?

それとも技術的な問題ですか?

 

今後このドライバーを使っていくとするとどのような練習
法を取れば通常の弾道でいいショットが打てますか?

回答宜しくお願いします。


Answer
SR のシャフトで打っていて、S にしたら引っ掛けになった
と言う事ですね。

恐らくシャフトが硬いと捻じれが少なく、インパクトでフ

ェイスがいつもよりも開かずに左を向く事が考えられます。

ただ、どんなシャフトを使っても真っ直ぐに打てます。

 

良く捻じれるクラブ(トルクが高い)はその分左を向けて

握れば良い事で、軟らかいシャフトはトウダウンするので、
構える時に少し高い位置で合わせてから始動するなど、原

理が分かっていればそれなりに対応できるのです。

 

軟らかいシャフトで慣れていると言う事は、インパクトで

フェイスがスクエアになる捻じれ方とヘッドスピードで帳

尻が合っていたと言うだけの事です。

 

そもそも、初心者に柔らかいシャフトを使わせる理論は矛

盾しており、硬いシャフトは全員に合っていて、軟らかい

シャフトはヘッドスピードの速い人には使えないと言うの

が正しい理論で、ゆっくりと振る人は柔らかいのを使えと

言う論理は販売側にとても都合が良いだけなのです。

 

これによってスピードが上がる度にクラブを買い替えさせ

る理由が出来るのでオーバースペック理論が出来たのです。

 

もともとDGは 100, 200, 300, 400 と 4 種類だったのが、最

近は 2 種類になりました。

このシャフトは一種類しかないのですが、板を丸めて筒を

作る時に溶接して、表側は削れるのですが内側は削れない

のでそのままスパインとして溶接部分が残っています。

 

その量が一番多いのが 400, 次に多いのが 300, と言う具合

に品質にばらつきがあって重さで分けていたのです。
そして近年はその溶接技術が向上して、さほどのバラつき
がなくなったので 2 種類になっただけで、本来は 1 種類な
のですが、それでも重いシャフトはオーバースペックだと
言い張る人がいます。

 

球が上がらなければヘッドのロフトを変えれば良い事でシ

ャフトで高さを作るのではありません。
軟らかいシャフトを使わせるためにたわみの多いシャフト
を買わせるために球が上がるからと言って売りつけようと
していたのです。

 

方向調整は SR はしなりがあって、真芯に当たれば多少は
飛ぶかも知れませんが、ちょっと芯を外したりしただけで
方向にバラつきが出ますので、硬いトルクの低い物を選ば

れると良いと思います。

 

ストロンググリップをちょっと戻すとか、体重移動を少し
増やすとか、インパクト時の体の弓を大きくするなど、調

整には色々な方法がありますので、S で真っすぐに飛ばす
振り方をされれば良いと思います。