素振り通りにできない

基本を知らないほど儀式が派手になる


Question

 

素振りではフォームのイメージが出来上がってい

ても、実際にボールをティアップさせてアドレス

したとき、どうもボールが気になってか、うまく

スイングできません。

 

それにより、コースでも上手くスイングできずス

コアがまとまりません

ボールを前にフォームを実際に生かせるにはどう

いった意識を持ったらいいでしょうか?


Answer

 

これもゴルフのあるあるです。

ほとんどの方が通る道で、それに気が付いていな

い方もおられます。

 

ご自身では素振りと全く同じ事をやっていると思

い込んで 40 年と言う方がおりました。

その方は練習場の一番右の打席で鏡を見ながら奇

怪な動きで素振りをします。

そして打席で球を置かずに素振りをすると 30 cm

ほど手前を叩きます。

それをやってからボールを置いて打つと、ビシー

っとナイスショットなのです。

 

そしてまた鏡の前で奇怪な動きでスイングし、打

席に戻って素振りをして大ダフリをしてから打つ

のですが、素晴らしい当たりです。

 

え?! じゃあ、あの奇怪な動きと 30 cm のダフ

リはいらなくない? と思うのですが、それを何

度も繰り替えし、その度にナイスショットを打つ

のです。

 

いわゆる儀式と言うもので、この人はそれをやら

ないとちゃんと当たらないのです。

下手を固めるとはこのことで、我流で偶然に当た

るのを覚えて、トラック一杯打って固めるととん

でもないスイングになる事があるのです。

 

ボールを見るとほとんどの方が違う事をします。

なぜかと言うと動作が定着していないからです。

ご本人は定着していると勘違いしているだけで定

着度が足りないのです。

 

最初の定着は毎日 60 回 21 日行ってできる段階の

定着です。

そして完全に定着するには 2 ~ 3 年は掛かり、さ

らに最高定着度に達するには 10 年です。

 

ボールを意識すると、ほかの体や脚などの動作が

疎かになるのはまだ意識しないとちゃんと動けな

いと言う程度の定着度だと言う事です。

 

スイングは意識して振るのではなく、無意識で振

ると言う事を良く覚えておいてください。