切り返しから右肩が下がる

肩を縦に回転させる事でハンドファーストにしても肩が開かない


Question

 

スイングの切り返し時、右肩は平行な方が良いですか?
少し下がっても大丈夫ですか?


Answer

 

これは打法の違いですが、サイドベンドと言う側屈を入れ

たボディーターンで打つ打法はダウンスイングでは右肩を

下げて打ちます。

 

また、これを入れない打法は肩は水平に回せとか、軸に対

して直角に回せと言う指導をしています。

 

日本は後者がメインで中期頃の流行をそのまま教えていま

すので、前者の打法はほとんど入っていません。

 

この側屈するメリットはまずバンプ体重移動して腰を左

の壁にぶつけても頭が残るので突っ込みがなくなります。

 

また、体が弓になって圧縮され、弾き出されるパワーが使

えるために起き上がらずにパワーが出ます。

 

そして、縦の力が充分に使える事が大きな理由で、これは

右上から左下に落とす力は杭打ちや薪割りのように力が入

る打ち方ができます。

この力は縦だけなので横の力はボディーターンで作ります

が、側屈が入る事で地面に対しては横の動きにもなります。

 

また、右肩を下げると同時に左肩が上がりますので、肩ラ

インはアップライトになります。

肩ラインが水平に回ると左肩の軌道の延長上に手が乗り、

手の軌道にヘッドが乗ると言う3重振り子の原理で遠心力

によって3つの軌道が一直線になろうとします。

したがって、肩の軌道を縦にする事で 3 軌道を一面化し、

超高速で振ってもヘッドが浮かずにヒールトップを防ぐ事

にもなります。

 

そしてこの動きはブランコ漕ぎの吊り上げ効果もあり、肩

が開かずにハンドファーストで脇を締めたまま打つ事もで

きますので欧米打法は 30 年ほど前からこの打法に進化し、

現在に至っています。

ただし、中高年の方々は体を傷める危険性がありますので

充分に注意して下さい。