ヒールトップし難い技法とは

 

 

 肩軌道をアップライトにするとヘッドが浮かない


Question


長年シャンクに悩まされていますが、遠心力で

アイアン問わず全てのクラブがヒール側にボー

ルが当たってしまうことが分かりました。

 

シャンクが出たら手前を振るように、引き付け

てスイングすると、シャンクが治まります

 

しかし、シャンク自体がなくなった訳ではあり

ません。

遠心力が影響しない、心得を教えて下さい!

真剣に悩んでます。

 

Answer

 

ヘッドが外回りしてヒールトップしたりシャン

クが出るのは仰る通りに遠心力などでヘッドが

浮いたり、また切り返しを急いだりでタイミン

グがズレる等の色々な原因が考えられます。

 

まず、確認なのですがその番手に相応しい前傾

角度で構えているかどうかと、次は強振してい

ないかです。

これらは一般的なシャンクの原因ですので、ま

ずはこれらをしていない事を確認します。

これで応急処置は出来ますが、根本治療をする

のであれば肩の軌道修正です。

 

ショルダープレインが横回転なほどヘッドは浮

いて外回りしてしまいます。

これはその昔の打法で肩は水平に回せとか背骨

に対して直角に回転させろと言われる打法で、

リゾート打法や飛距離を出さない打法なら何と

かなるのですが、高速、超高速打法の時代には

この動作は合わなくなってしまいました。

 

これは三重振り子の原理で、手の軌道上にヘッ

ドが乗ろうとし、肩の軌道上に手が乗ろうとす

る原理によるものです。

したがって肩の軌道面にヘッドが乗ろうとする

事でヘッドが浮くのです。

 

この三軌道を全て同じ平面に合わられたとする

と、速く振れば振るほど軌道修正されてよりミ

ート率が上がる事になるのですが、人体構造上

これが困難なために、左の肩の軌道を出来るだ

け縦にする打法にする事です。

 

直立して上半身だけ左に側屈して左の肩をマッ

クスに下げてみてください。

これが左側屈です。

 

 

この形のまま右回転するとショルダープレイン

が縦軌道となり左肩が顎の下に入ります。

これが 30 年前に進化した欧米打法のトップの

形で現在の世界の標準となっています。

(中高年の方々は体を傷める危険性がありま

すので要注意です)

 

そしてインパクトにかけて左肩を上げながら右

肩を下げ、ショルダープレインをできる限り縦

にすると三軌道一面化に近づきます。

 

これは完全ではなくても、トップの時の左肩の

位置とインパクト時の左肩の位置を線で結ぶと

判ります。

その線の延長上に球があれば出来ています。

 

 

この縦型のショルダープレインによって強振し

てもヘッドが浮かなくなったのです。