ロフトの差が2度しかない

f:id:swinganalyst:20211224190030j:plain

今のセットは番手ずらしでロフト角がメチャクチャ


Question

ロングアイアン付近は 2 度や 3 度の違いになっていますが、

しっかり打てば距離差はでますか?
それとなぜ差が少ないのでしょう


Answer

本来のアイアンは各番手ごとの間隔が4度です。

ところが、最近のクラブは2度があれば5度差もあってバ

ラバラになっています。

 

クラブは非消耗品なので消耗品のように何度も買い直させ

ようとマイナーチェンジをするのです。

40年前のセットアップはPWが52度で、1番アイアンま

で4度間隔でした。

 

SW   56°
PW   52°
9  48°
8  44°
7  40°
6  36°
5  32°
4  28°
3  24°
2  20°
1  16°
3W 13°
DR  9°

ところが、アイアンはロフトを立てて番手をずらし始め、

長年の間に少しずつ進化して飛ぶようになったと思わせて、

今では2本分ほど番号をズラしてしまいました。

 

そこでもまだ足りずに、7番で180Y飛ぶと宣伝して、

7番だけさらに立てて、前後の番手を帳尻を合わせをして

ごまかして売っています。

 

したがって、PWで120Yで9番で150Yと30Yも

間隔が出来てしまい、一番大切な距離のクラブがなくなっ

てしまいました。

 

100以上叩く人はその30Yの差があってもどっちみち
当たらないので関係なく、7番で180Y飛べばそれで良
かったのです。

このようにメーカーは良いクラブではなく売れるクラブを
作っているのです。

 

したがって、中級から上級者はセットを買っても4度間隔

に全て曲げ直さないと使い物になりません。

いずれにしてもライ角も調整する必要がありますので、そ

の際にロフト角も調整してもらうと良いでしょう。

 

新品は完成品ですが未調整です。

 

 

アイアンが寄らない

f:id:swinganalyst:20211217192004j:plain

ワンパット圏内に止める事がアイアンの仕事

Question

ゴルフ歴5年になります。

色々理論がありますが、浮気せず同じ打ち方を貫いてます。
しかし、独学なので不安になるときもあります。
事実昨年は 90 切れませんでした。(ベストスコア 86 )

 

アイアンに不満があります。

何をどう改善したら良いかが分かりません。

アドバイスを下さい。

 

Answer

実際にスイングを診ないとどんな振り方をしているのか分

かりませんが、浮気せずに貫くと言うのは大変良い事だと

思います。

 

ゴルフは再現性ですので、いかに同じスイングを貫いて固

めるかでスコアが決まります。

 

ただ、注意点が2つあります。
一つはスイングはズレるので、いかに修正ができるかです。
もう一つは安定し難い動作や軸ブレ、緩みなどによって再

現性が上がらない場合がある事です。

 

練習量や頻度は分かりませんが、早い人は 3 年でアンダー

で回る人もいれば、遊びでやっている人は 30 年経っても

100 が切れない人もいます。

 

5 年の間に一時は 86 まで出していますので、良い方なの

かも知れませんが、それ以来伸びていない原因を探して改

善する必要があると思います。

 

一度、ラウンドレッスンをしてもらい、課題を探してもら

って、何と何を治すか、どこを治すかなど、具体的にどう
すれば良いかを聞いてみると良いでしょう。

 

120 Y 先のグリーンでもう外す事はないと思いますが、ベ

タピン率はどのくらいあるでしょうか?
ピンに寄らないとの事ですので、バラつきが多く、ミスが

なくならないのだと思います。

 

コントロールショットでアプローチされていますか?
恐らくフルショットだけで引き出しがないのだと思います。
グリーンを目の前にしてフルショットでは引っ掛けとかは
でませんか?

 

原因は色々ですので、独学の方は想像できる範囲の事しか

考えておられないので、原因が全然違うところにある可能

性があります。

これが独学の限界です。

 

何をどう練習されておられるかも重要ですし、課題探しを

する事も、出来ない動作を訓練したり調整や補正をしてバ

ラつきを改善するなど、あらゆる可能性を追求する必要が

あるかと思います。

 

冬場の間に調整、あるいは修正して再現性を高める練習方

法を習得されると良いでしょう。

 

真っすぐ打つには左右に打つ?

f:id:swinganalyst:20211220061009j:plain

器用な人が上手いとは限らない

Question

真っすぐ打つには真っ直ぐ打つなと言う動画を見ました。
スクエアに構えて右に打つ、左に打つという打ち分けをす
る事で自分の癖が分かり、結局真っ直ぐ打てるようになる
と言うのですが、やってみたら真っ直ぐに打つ方法が分か

ってきました。

この練習を続けても大丈夫でしょうか?


Answer

幼少期に良く遊びでやるのですが、自由自在に右に打った

り左に打ったりする方法は大きく分けて2種類です。

これはどちらもスタンスはスクエアなのですが、突っ込ん

で打つと右に打てるし、体を止めると左に引っ掛けます。

 

試行錯誤してこの打ち方に到達した人はこの練習でどちら

も打ち分かる事ができるようになり、器用になったような

気分になれます。

 

また、2番目として軸は固定してインアウトに振れば右に

打てますしアウトインに振れば左に行くと言う事も手探り

しているうちに分かってきます。

 

これらの練習は試行錯誤した人は体験から習得する事がで

き、物理的な原理を知るための一つの方法です。

 

シニアプロでドライバーの高さを15種類打ち分ける器用

な選手がいます。

これも試行錯誤した結果体得した技と言えるでしょう。
しかし、実際にラウンドで 15 種類も打ち分ける必要があ

るのでしょうか?

 

最近は YOU TUBE などでリフティング競争をやったり、ト

リックショットで器用さをアピールしてカウンターを上げ

る人達が増えましたが、これらはとてもキャッチ―で集客

用としては最強なテクニックです。

 

ところが、落下している球を着地する前に打つ必要がある

のでしょうか?

 

幼少期からゴルフをしている人達は友達同士でこのような

遊びの中から色々な原理を習得して行くのですが、待ち時

間を楽しんだり、器用さをアピールして競争心を育てたり

には大変効果的です。

 

ゴルフで一番大切な事は何でしょうか?
トリックショットや器用さでしょうか?
それとも再現性でしょうか?

 

スクエアに構えて軸をズラして左右に打つ事で原理は手探

りできるのですが、真っ直ぐに打つと言う打ち方を固めて

定着するのに最低3年は掛る大仕事があるのを、この練習

でダメにしないでしょうか?

 

それだったら、突っ込めば右に行く事は教科書に書いてあ

る事ですし、右に出たら突っ込まない練習をして真っすぐ

に飛ばす練習を定着させて再現性を高める方がよほど早く

上達するのではないでしょうか?

 

せっかく定着したフォームをこのような余計な事をする事

で崩してしまって、迷路に入ってゴルフ自体を辞めるはめ

になった人が大勢います。

 

小学校の時に遊びでやる分には構いませんが、そんな事を

やっている暇があったら、大人は再現性を高める練習をし

なければいつまで経っても上手くはなりません。

 

もっともらしい事を言って惑わす動画が最近多いのはカウ

ンター稼ぎやネタ切れで苦し紛れに思いついた事を載せる

人が増えているからです。

 

情報の戦国時代と言われていますので、やたらと試行錯誤

したり、再現性を崩すようなことは避けましょう。

 

冬は飛ばないのですが・・

f:id:swinganalyst:20211221204645j:plain

冬場は室内ゴルフ


Question

冬はどのくらい飛距離落ちますか??
なんか、ぜんぜん飛んでません。。
泣きたいです、、


Answer

冬場は確かに飛びません。
番手表を替えるしかないので、無理に飛ばそうとしない事

です。

 

例えば PW で 120 Y 出ていたのが 110 Y になったとしたら、

一番手ずつずらせば良い事です。

これは例えば高地のゴルフ場に行った時も同じで 120 Y が

130 Y になったりします。

その場合もやはり番手表を替えて対応しているので同じ事

をすれば良いだけです。

 

メーカーは気温が 5 度まで反発力が同じだとか言うのです

が、実際シャフトの硬さも変わるし、体も冷えて動きが小

さくなるかも知れませんので、通常は落ちるのですが逆に

フェアウェイが硬くなってランが増えたり、朝一でグリー

ンが凍っているなどの普段とは違う状況では、それなりの

内容にしなければなりません。

 

あまり寒いと普通のゴルフは出来なくなりますので、地方

によっては冬場は室内シュミレーションでラウンドしたり、

室内練習場で改造や調整を行って春に備える事も大切です。

 

歩かずに済み、打ち直しがいくらでも出来ますので苦手な

傾斜からのショットでミスったら、何度でも繰り返し同じ

ライから打てますので、課題を探してその弱点を補う練習

がピンポイントで出来ます。

ラウンド中にはできない練習が出来ますので、冬場は室内

で暖かくプレーしましょう。

 

70 台で回るには?

f:id:swinganalyst:20211220172247j:plain

ティーショットの安定と寄せワンの練習

Question
ゴルフ初めて1年の初心者です。
ベスト 82 で過去 10 回の平均は 92 です。
OB 5 回は普通ですか?
40 パットはさすがに打ちすぎですよね?

70 台の人って OB する?パット数は?気になりました。


Answer
常に 70 台で回る人はまず OB は出さないでしょう。
出さないスイングとは方向がズレてもズレ幅が 20 Y以内
で、安定して来ると5Y以内の円の中に打てます。

 

ティーショットは取り合えずフェアウェイに乗れば良い

ので 70 台はさほど神経質になる必要はなく、とにかくグ

リーンに近づける事で、あとは寄せで稼げば何とかなり

ます。


したがって寄せワンが出来るようにグリーン周りの小技
を練習する事です。

ただ、ショットが曲がると平均 70 台が出難いので、まず

はスイングを定着させる必要があります。

 

飛んで曲がらないティーショットが打てるように、練習

の 8割はドライバーにしてバラつきをなくします。

 

これで、何を打っても思った球しか出ない時が来ます。
練習場では退屈して、面白くなくなるまで固める事です。

 

この段階で初めてフェアウェイを外さなくなります。
それまではとにかく定着練習です。
通常、完全に固まるには3年は掛りますのであと2年は

スイングを変えない事、またズレたら元に戻す事で違う

事をしない事です。

 

このドライバーが安定すると、アイアンもブレ幅が狭く
なって乗らずともカラーや花道で止まりますので、寄せ
ワンでパーが取れます。

 

3パットが多いのはロングパットを残すからです。
とんでもない遠くに乗せるしかできない事でロングパッ

トが残るのです。

 

また、パット数をいくら数えても上手くはなりません。
パーオンせずに全て寄せワンだったらパット数は 18 で
ボギーオンをこぼして寄せワンだと 90 です。
でも、たとえ 40 でも全てパーオンしていれば 76 です。

 

パット数はあまり意味がないので、パーオン率や、ベタ

ピン率を数える方が良いでしょう。

 

70 台で回る事はさほど難しい事ではありません。
スイングが安定すれば全てパーオン 2 パットで誰でもイ

ーブンで回れます。

 

ゴルフは再現性ですので、とにかく同じ動きで同じ球が

連続で何発も出るようになるまで練習しましょう。

 

スイング診断をしてもらいたい

f:id:swinganalyst:20211219164533j:plain

最新の機械で打球を分析

Question

自分の入射角やスピン量を測ることができる場所はありま

すか?
買う気がないのに量販店などのフィッティングを利用する

のも気が引けますし、ゴルフスクールに入るつもりもあり

ません。

ただ、現状を把握したいと思っています。
有料でもいいので、スイング解析のみをやってくれるよう

な場所はあるのでしょうか。

ちなみに神奈川在住です。


Answer

東横線で横浜から一本の中目黒は如何でしょうか?
中目黒CCではご自身でスイング診断が出来る打席を昼間な

ら1時間 2000 円で使用できます。

 

シュミレーションゴルフのゴルフバーの営業が夜だけです

ので、昼間は練習打席として使用できます。

スピン量やヘッドスピード、サイドスピンや初速、入射角

や飛距離などを計りながら、毎打自動撮影できて打球の行

先も同時に見ながら打つ事が出来ます。

 

また、傾斜台もあり、コースを映してラウンドする事も可

能ですので、課題を探すには申し分ない環境です。

アポイント制で事前に下記にお問い合わせいだだき、ご都

合の良い日時を予約して下さい。

 

また、ご希望でしたら改善個所、修正ヶ所など何が必要な

のかのアドバイスも無料で行っております。

 

ご希望の方はここにご連絡ください。
atclubnetjp@yahoo.co.jp  高橋輝まで、

 

トップで手の位置が上、後ろ?

f:id:swinganalyst:20211218201329j:plain

タイガー打法のトップの形

Question


プロでもテイクバックが体と腕が一体で後ろにそのまま引

く人と大きく上に振りかぶる人といるように思います。

基本は前者の方が良いスイングに思いますがどうでしょう?


Answer

トップで手が後ろの低い位置にあるのがクラシック打法で、
前の高い位置は中期、そして後ろの中間の高さが現在の位

置で、これは単に流行です。

 

高いと引き落としの落下力が多く使え、後ろだとボディー

ターンの回転力が良く使えます。
体をしっかりと使える方は後者で、手打ちの方は中期の位

置の方が飛ぶかも知れません。

 

90 年代からは後ろに上げて、飛球線上後方から見ると PW
などは左腕とシャフトが一直線になる位置で、しかも肩ラ

インも同じようにその線に近い角度になっています。

 

効率面から言うと、左肩の軌道、手の軌道、ヘッドの軌道
の3つのプレインが一面上にある事が理想です。
これによってパワーが逃げず、理論上は軌道が一番安定し

易い形です。

 

ただ、人体構造上三軌道を一面化するのはとても困難で、

一番重要なのは左肩の軌道の延長上に球がある事です。

 

f:id:swinganalyst:20211219062604j:plain

左肩の軌道で最下点から頂点までを結んだ線上に球がある

要するに肩の軌道上に球があれば、高速、超高速で振った

時には軌道修正が自動的に行われ、肩の軌道の延長上にヘ

ッドが行くため、ミート率が良くなります。

 

ただ、これもトップで左肩をマックスに下げて、インパク

トでは開かずに持ち上げてできるだけ左肩の軌道を縦にす

る必要があります。

 

中期の打法は肩は水平に回り、手は縦ですので効率があま

り良いとは言えません。

ちょうどピストンエンジンとローターリーエンジンの違い

だと思って下さい。

 

最近は日本でも欧米式のタイガー打法の形を真似ている若

手が多いために、流行の形の方が違和感がないでしょう。

 

f:id:swinganalyst:20211218202004j:plain

中期に流行ったトップの形

日本で教えている打法はこれがほとんどで、YOU TUBE

ッスンや雑誌などはこのスイングをするための理論です。

 

欧米で現在主流なのはこの 30 年間はタイガー打法で、そ

れを教えているのは日本では唯一中目黒 CC だけだと思い

ます。