課題が分からない

 

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課題を特定して徹底的に弱点を強化

Question

何をどう練習して良いのか分かりません。
競技に出ているのですがこの何年も順位が上がらず、かと言って

極端に落ちる事もなく、無難で安定はしているのですが、伸び悩

んでいます。

一段上のゴルフをするにはどうすれば良いのでしょうか?

 

Answer

質問者さんのレベルが良く分からないので、シングル、スクラッ

チ、プロ級と分けてお話しましょう。

 

まず目標やどこまで練習時間が取れるかによって何をどうするか

は違ってきますが、アマチュアの地方大会に出場するシングルの

方で、全日本アマで上位を狙っているのでしたら、まず飛距離が

7000 Y 級で充分かどうかです。

 

思い切って改造して飛距離を伸ばすと言う思い切った大改革が必

要かも知れません。
20y飛距離が伸びただけで、今までのコースが違って見えます。

 

次に、スクラッチレベルでプロレベルを目標としている方でした

ら、ラウンドレッスンによって課題を探してもらうことで、何か

ら取り組めば良いかを教えてもらえます。

 

そしてプロの資格がすでにあるのに試合に出られない、あるいは

シード権がどうしても取れないと言うレベルの方でしたら、精度

を上げる練習やベタピン率を上げる練習です。

 

ゴルフは最終的にはいかにベタピンを増やすかです。
3mに付けるのと1mに付けるのでは2パットと1パットの違い

があり、極端な話これだけで18打縮める事が可能です。

 

パティングが入らないと言う方がおられますが、5mのパットは

入りません。
ラインが読めないとぼやくプロがいますが、読める人はいません。

3mのパターが入らないと悩んでイプスになるのは愚かな事です。

 

パターはいかにベタピンにつけるかと事前のライン調査だけで、

入らないとか読み違いだとか愚痴を言う前に、ショートアイアン

ホールインワンの練習を毎日6時間やれば、その重要性がはっ

きりと分かるようになるはずです。

 

その上を狙うのでしたら、その練習を1Yごとに伸ばして、150Y

以下は1Y刻みでホールインワンの練習をすると、今までに見え

ていなかった世界を見る事ができるでしょう。

 

 

 

PWが引っ掛かる

 

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トウが浮くとエフィスは左を向く

Question

ピッチングがひっかかります。(ピンのG410)のでフォーチュー

ンの44度を購入しました。

 

Answer

一本だけ左に曲がって落ちると言うケースがあります。
恐らくそのような意味での「ひっかかり」だと思ってお話した

いと思います。

 

そもそもクラブは工場を出た時からスペック通りの角度になっ

ているとは限りません。

 

ウエッジなどは58度と表示してあり、説明書やカタログには

58度と書いてありながら、実際に測ってみると56度しかな

い物が沢山あります。

 

 クラブのライ角が合っていないと打球は真っ直ぐに飛びません

ので、まずはクラブのライ角調整が必要です。

 

インパクト時にトウが浮いていると球は左に行き、ヒールが浮

いていると右に行きます。

これはつま先上がりとつま先下がりと同じ原理で、リーディン

グエッジはスクエアでも、フェイス面が左を向いたり右を向い

たりするのです。

 

したがって、どの番手もインパクト時の手の位置(ハンドアッ

プかハンドダウン)によって方向が変わるため、手の位置の確

認が必要です。

 

グリーンから外れる程ではなく、出球は真っ直ぐでも最後に軽

く左に巻くような球質の場合には、このライ角が合っていない

場合をまず疑って下さい。

 

ショップや工房で計測してもらうか、マットの緑色の汚れがど

ちらに付いているかで判断できます。

ヒール側に多く付着している場合は球は左に行きます。

 

良くインパクトで手が浮くと良くないかのような指導がありま

すが、アームシャフト角を 180 度にして打つとハンドアップに

なり、ハンドダウンで打った時とは実際のライ角は違いますの

で、どの位置で打つかを決めて、その実際のライ角と同じライ

角にクラブを曲げてもらい、それからはそのクラブに合わせて

手の位置を維持する事が大切です。

 

 

一本だけ買った場合にはセットとの規格が違う事がありますの

で、シャフトの長さ、ロフト角、総重量、ウエイトバランスな

ども同時に調整してもらって下さい。

 

 

 

 

癖が治りません

 

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治らない癖はない

Question

上手くならないのは切り返しに原因があるのだと思います
色々試しても癖が直りません
スクールのレッスンに8回行っても直りません
ゴルフが大好きなんですが辞めようかとも考えたりしました

藁にもすがる思いですのでアドバイスお願いします

 

Answer

問題は誰から何を習うかです。

何が足りないのか、何が余計なのかなど、分析力がない先生

はただ自分がやっている動作を教えるだけですので万人に適

合するとは限りません。

 

いつどの筋肉に力を入れてどの順序でどう動かすかなどを詳

しく習わないと難しくて解らない難易度の高い打法もあり、

見ただけで形だけ直ぐに真似できない事があります。

 

ところが出来た気になっているだけで、その説明すら出来な

い人がほとんどです。

見ただけで出来るなら日本人でも全員 300 Y 飛ばしているは

ずです。

 

切り返しは一番難しいと言っても良いほど多種多様で、それ

ぞれに難易度が違い、飛距離や方向性も違います。
これをメカニズムで解説し、どうするとその動きができるの

かを教える事ができる人を探すしかないでしょう。

 

また、既に染みついた悪い癖を矯正するためのノウハウや、
その人にできる事から入る適応性が充分にないレッスンプロ

が大勢います。

 

たとえどんなに上手なツアープロでも、教えるのはまた違う

技術ですので、もちろんそのレベルの事を知っている事は大

切なのですが、それをどう伝えるかは全く違うスキルです。

 

上達の秘訣はやる気です。
やる気がある人は一人でアメリカに行って修行しています。

ドラコンの大会に出るために転職した人もいます。


できるだけ練習せずに上達したい人やショートカットで「こ

こだけ教えてくれればいいから」みたいな人は伸びません。

また、剣道の道場に行って、8回稽古してもらったのに上手

くなりませんと言う程度の人もまず無理でしょう。

 

癖を抜くのは大変です。

でも、抜けない癖はありません。

上書きする事で元の動作は忘れるくらいになりますので、そ

の方法を習い、根気良く続けるしかないと思います。

 

 

シャンクを治せるプロがいない

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レッスンプロでもピンキリ




Question

練習場のプロにダフりとシャンクがあるので、レッスンして

もらったところ、グリップエンドはトップで斜め左後方を指

すようにと教わり、結果めちゃくちゃシャンク連発でしたの

で、参りました。

 

別のプロからはノーコックで三角形を保ちながらテイクバッ
クしろと言われたのですが治らず、またインドアのプロから
は、トップで右肘を折るようにと言われ、他の教室ではダウ
ンスイングからインパクトにかけて三角形を戻せと言われた
のですが、いずれもダメでした。

どうしたら良いか悩んでおります!

 

Answer

シャンクはその原因が沢山あり特定するのが大変困難です。
現象としては「ヘッドの外回り」だけなのですが、どうして

外周りするかの原因がかなりあります。

したがって、その原因を特定する事が先決で、正しく診断で

きるプロでない限り特定ができません。

 

同じ美容師でもモデルや芸能人が行く美容室でないとその髪

型は出来ない人もいるのと同じで、誰でも全てを知っている

分けではありません。

 

某団体のレッスンプロの資格は80程度で回れる人であれば
もらえる免許皆伝ですので、まだ経験のないトラブルやスク

ラッチ級の世界は見た事がない人がほとんどです。

 

レッスンプロは大きく分けて3種類だと思って下さい。
まず始めてクラブを握る人用の先生、それからシングルにな

るためのノウハウを教えてくれる先生、そして、プロやプロ

を目指す人を教える先生です。

 

シャンクは恐らくプロ級の診断力が必要で、原理が分かって
いないとなかなか特定できません。

ヘッドが外回りするような動きはいくらでもありますが、今

は動画で撮ってスロー再生すればまず8割は分ります。

そして、あとは見えない部分ですので、それは改善法をいく

つか試して特定するしかありません。

動画では見えない筋肉の動きやmm単位のズレなどは見ても

分からないのです。

 

色々な解決策が教本にあるかと思いますが、それを試してた

またま最初に偶然当たった場合などはすぐに治るのですが、

マイナーな原因だと上級者用プロでも30分以上特定するだ

けで掛かるケースもあります。

 

ただ、原因で多いのはショルダープレインがフラットな人が

速度を上げて振った場合、肩の開きが早い、右手でプッシュ

する、ヘッドの軌道がフラット過ぎる、軸ブレやヘッドアッ

プ、単純に球が近いなどがありますので、ご自身でも原因を

特定してみて、それで分らない場合は分るコーチを探すと良

いでしょう。

 

 

ドライバーの苦手克服

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まともなセットは売ってない

 

Question

ゴルフ歴1年半程の者です。
アイアンは、かなり上達して、ミスショットも10球中1球程なの

ですが、ドライバーは10球中、9球はミスショットです。

スライスしたと思えば、今度はフックで大きく左に行ってみたり、
天プラしたりと、全く安定しません。

どのような練習方法で克服するのでしょうか?
ドライバーの迷走中、よろしくお願い致します。

 

Answer

まず、色々な要素があるのですが、スイングは動作が定着しない

と安定しません。
毎回軌道が違うために芯を外し、方向がバラつくのです。
したがって、最初の段階の定着は同じ事を毎日60回21日間行

う事ですが、ほぼ完全には3年掛ります。

 

また、初心者の方が最初にぶつかるのが道具です。
メーカーは良いセットではなく、売れる物しか作っていません。
そして新品は完成品ですが未調整です。

 

本来のゴルフクラブのセットは各番手の長さが一定でした。
ところが売るためにDRだけ徐々に長くして行って基本から外れ、

バランスの悪いセットが現在販売されています。

 

シャフトは柔らか過ぎて少しでも芯を外すと酷く曲がります。
みなさんメーカーに都合が良い理論で何度も買い直させられるの

ですから、まずはまともに使えるセットを作る必要があります。

 

アイアンはDGなどの硬いシャフトを使っているのに、DRはS

とかでバランスが合う分けがありません。


フジクラなどの表示は昔から変わらないのですが、ほとんどのメ

ーカーは表示をズラして、今のSは昔のRより柔らかいのです。

 

初心者は柔らかく、上級者は硬いシャフトと言う理論は間違いで、

誰でも硬いシャフトは使えますが、HSのある人は柔らかいシャフ

トが使えないと言うだけの話なのです。

 

若い力のある方は硬いシャフトを使えばバラつきの原因が道具な

のか腕なのかが良く解ります。
オーバースペックだとか言って徐々に硬い物に買い直させるのが

手口ですので、最初から硬い物を使いましょう。

 

また、基本通りに練習すれば、UTあたりで練習して当たれば PW

も DRも当たるはずなのですが、アイアンが当たる時には DRが当

たらない、DRが当たる時にはアイアンが当たらない場合にはセッ

トアップが間違っている場合もありますので、道具をまともなセ

ットにするのと同時にアドレスの前傾や球との距離などを番手に

合ったセットアップにする事が大切です。

 

レッスン費用はどのくらい?

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遠回りしない習得方法


Question

ゴルフを始めて最初のラウンドで200オーバ、1年で120位

内にするためにレッスン費用はどのくらいかかりますか?
教えてください。

 

Answer

目標の設定をスコアではなく、ゴルフの内容にされては如

何でしょうか?
と言いますのは、120 を目標にするとたとえばダブルボギ

ーペースで 108、それに 12 回のミスが許されます。

 

パー 3 の 158 Y だったとしたら 5 打で入れればダブルボギ

ーですので、 3 打で乗せて 2 パーット、すなわち 50 Yを3

回打てれば良い事になります。

 

また、480 Y パー 5 でしたら、5 回で乗せれば良いので、
100 Y が真っ直ぐに打てれば良い計算です。

 

したがって、ピッチングウェッジ1本と、寄せとパターの

練習をすれば簡単に目標を達成する事ができます。


このようにスコアを目標にすると小さくまとめて定着させ、
再現性だけで目標は達成できますが、達成した時点で何が
起きるでしょうか?

 

今度は 100 が切りたくなります。
そしてそれが達成したら次は 90 が切りたくなって、今度

は 80 と言うように目標はどんどん高くなります。

すると、何が起きるでしょうか?
どこかでゴルフの内容を変えなければならず、また最初か

らやり直しです。

 

ゴルフには内容別に 3 種類に分けられます。
ボギーゴルフ、パーゴルフ、そしてバーディーゴルフで、
80 を出そうとしたらパーゴルフをしないと出ません。

 

420 Y パー 4 だと 220 Y 飛ばして、二打目が 200 Y で、2
パットでパーですので、今まで 100 Y 打てば良かったのが
倍以上の 220 Y を真っ直ぐにそして毎回打てるようにしな

ければなりません。

 

したがって、ここでスキルの内容を上げて飛距離の出る打

法にしなければならないのです。

 

そして長いコースのバックティーからプレーすると飛距離

は 280 Y ほど飛ばないとパープレーが難しくなります。

 

するとそこでまたショットを改造し、再現性を捨ててまた
一から積み上げ直しになりますので、改造の度にスコアが
落ち、遠回りする事になるのです。

 

だったら、最初からバーディーゴルフを習得すれば、途中

で変える必要がなく、最短で 60 台が出せるだけの内容に

仕上げる事が可能なのです。

 

みなさんこれに気が付かず、何度もスイングを改造されて
いますので 20 年の歴でも実質 10年分ほどしか身について

いません。

また、一生改造を辞めない人は一生 100 が切れずに終わっ

てしまうと言う事なのです。

 

目標は技、すなわち技術を習得する事にあり、それができ

ればスコアは自然についてきます。

 

目的や最終目標、そして習得の速度によって個人差があり

ますので、レッスンを取る前に先生と良く相談して、納得

されてから始める事をお薦めします。

 

 

やっとスイングが出来たが

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これだと思えるスイングがやっとできたけど


Question

やっとこれだと思えるスイングができあがりました。
ゴルフを始めてからずっとスイングの改良を繰り返し、固

めるというような練習はぜんぜんできない感じでした。

 

もう悩んでレッスン動画などを見あさることもありません。
ある程度きまったスイングからは微妙に改良に変化してい
くものでしょうか、それともきっかけで大きく変えるもの

なのでしょうか。

大きく変える場合は何が原因でしょうか。

 

Answer

なかなか納得がいくスイングに到達しない人がほとんどだ

と思います。
ただ、ある程度すると固まってきて、さほど改造しなくて

も良いスコアが出だして安定すると、スイングはあまり拘

らずにスコアメイクが楽しみになってきます。

 

ところが、スイングはいつか必ずズレて、そのズレを調整

して元にもどさないとどんどんズレて、帳尻合わせで変え

てはならない部分を変えてしまい、どんどん崩れてしまう

事があります。

 

こまめに調整を行い、毎朝の立ち上げ時には思ったスイン

グになっているかの確認や、動きずらい部分は先に動かし

ておいてからスイングするなど、色々な工夫が必要です。

 

そして、何かのきっかけでもっと飛距離が欲しい、あるい

はカッコ良く振りたいなどの欲求が生れ、改造したくなる

事もあるかと思います。

 

同伴者に飛ばし屋がいて、20Yも30Yも置いて行かれ

たりすると、男性は悔しくて飛距離を出そうと改造を始め

ます。

 

すると、今まで安定していた再現性を崩して、全くやった

事のない動作を入れたりバランスやタイミングをずらして

しまったりでスコアがボロボロになるのです。

 

プロがこれをやるとシード権を失い、また最初からやり直

しになるほど再現性を崩してしまいます。

したがって、ある程度の飛距離があって、安定した状態で

したら、もういじらない事です。


スイングはいじる度にスコアを落とす事になりますので、

再現性を第一に考えて改造は控えるべきなのです。

 

ところが、加齢とともに体が動かなくなっていき、打法を

替えたりして対応しなければならない人もでてきます。
腰が痛んで捻転できない人は、できるだけ捻転しない打法

に改造したりしなければならない事もあります。

 

左の親指が痛んで振れない人は多く、左指を抜いたグリッ

プでスイングしなければならなかったり、膝を曲げずに打

つなど、中高年からは教科書通りのスイングはできなくな

る人が多く、いやでも改造せざるを得ない人もいます。

 

ゴルフで一番大切なのは再現性や持続性ですので、ズレや

ブレは調整し、元のスイングに常に戻す作業が必要で、そ

れには正しい診断法と調整法を身に着けておく必要があり、
できるだけ同じスイングを生涯貫く事が最優先です。