Question
マキロイのスイングスピードは当然無理として
クラブが地面と平行になるフィニッシュを真似
るには何を意識すれば良いでしょうか?
レッスン書で、無理やりにでもフィニッシュを
持っていく意識で練習というのがありますが、
アベレージの人には難しいです。
体力・筋力・柔軟性等によって向き・不向きが
あると言われそうですが、その辺はどうなので
しょうか?
Answer
マキロイはタイガー打法の第一人者ですので世
界最高レベルの技術を持っています。
この打法は意識やイメージだけではとてもでき
るものではなく、各部位の正しい動作の組合わ
せで初めて可能となりますので、それだけの動
作を定着させる事ができるかどうか、それがま
ず問われます。
そもそも、その打法で振るとパワーがインパク
トに集中し、その余力で首まで勢いが止まらな
いので、フィニッシュの形を真似するのではな
く、どうやってヘッドスピードを上げるかと、
フォローでの手首の形によってシャフトが水平
になる事の 2 点を習得する必要があります。
その動作を全て教えてもらう事は可能なのです
が、それができるようになるまで耐えられるか
が大きな問題で、メジャーに勝てるトッププロ
にでもなるくらいのやる気がないと恐らく耐え
られないかも知れません。
もちろん若い柔軟性のある健康な方でないと動
きが過激なだけに怪我をしてしまいます。
筋力はトレーニングで着きますし、向き不向き
はありません。
誰でもその動作をマスターすれば出来る事です
ので、無理やりフィニッシュに持って行くなど
と言う事ではなく、正確にその動きができれば
勝手にマキロイと同じになります。
それどころか振りに行ったら首の後ろにぶつか
るくらいの勢いで当たりますので、むしろ途中
で力を抜いてスローダウンするくらいです。
その要は体の張りです。
いかに張りをマックスにするかでブレも減り、
パワーも体のバネだけで相当なパワーがでます
ので、まずは腰を止めてワインディングする事
やサイドベンドで体をマックスに側屈させて張
りを最大にし、胴体の重さと腹筋で引き落とし
たり、左右の足の蹴りや押し込みで肩が走りま
すので、その勢いはハイトップとなって吹き飛
ばされるほとの勢いになります。
これらの一連の動作を正確にかつ正しいタイミ
ングで習得するだけで数か月から数年掛ります
ので、定着させながらとなると最低 3 年は掛か
り、安定するには 5 ~ 6 年掛かります。
それだけ難易度が高いと言う事なので、教えて
もらっても出来ずに諦めたり、まして動画を見
て出来るようなものではありません。
また、左手首は4時半までは掌屈(正確には真
っ直ぐ)で途中から背屈にしてフリップすると
シャフトが水平になろうとします。
ただ、日本で教えている昔の打法でアームシャ
フト角を伸ばさずにこれをするとアーノルドパ
ーマーのように頭上でヘリコプターのように回
転して怪我しますので、ここもタイガー打法に
する必要があります。