なぜハンドファースト?

押し込みパワーで球の反発力を使う

Question

 

何の知識もないままゴルフをしてる者です。

教えてください。

なぜハンドファーストで打たなければならないのでしょうか?

ハンドファーストのメリットが分かってません。

宜しくお願い申し上げます。

 

Answer

 

ハンドファーストのメリットとは重量を上げるためです。

これがまず第一のメリットで球を潰す事で飛距離を出します。

 

みなさん飛距離はヘッドスピードさえ上げれば飛距離が出る

と思っておられるのですが重量も大切なのです。

簡単な例としてハエ叩きのような軽い物でいくらスピードを

上げても球は飛びません。

 

これはグニャグニャのプラスティックの薄っぺらい重量のな

い物では球を潰す事ができないからで当たり負けしています。

 

軽自動車と 2 トントラックが衝突したら、軽は飛ばされてし

まいます。それはトラックの方が重いからです。

しかし、そのトラックでも電車と衝突すればイチコロです。

やはり重量が問題なのです。

 

球は反発力があって飛ぶように作られているのですが、潰さ

ないと反発しないのです。(反発係数は上限が規制されてい

ますので市販されているボールはほとんどどれも同じです)


重い物で潰すと、球自体の反発力によってかなり飛距離を稼

ぐ事ができるのでいかに重量を上げるかです。

 

では、同じヘッドでどうして重量が変わるのでしょう。

ハンドレイトで打った場合とハンドファーストの違いです。

 

ハンドレイトの場合は手と球の位置がほぼ垂直になってヘッ

ドスピードは上がってスピン量は増えるのですがヘッドの重

さだけがその重量となります。

 

ところが、ハンドファースト時の右手は曲げた肘が伸びる時

で右脚の蹴りと腰の回転、さらに肩の回転とで押し込む事が

出来て体重が乗りますので重量が増すのです。

 

この打ち方は左足の外側前に大きな冷蔵庫があったとします。

インパクトで右手が左に行く体勢ほど体重が乗せられます。

右脚を突っ張る事ができて冷蔵庫を押し倒す事ができるほど

のパワーを出せるのがこの形です。

もし、その冷蔵庫が目の前にあったら力が入らないので恐ら

く倒せないでしょう。

 

この体重を乗せた押し込みの力によってヘッドに重量が掛か

り、球をしっかりと潰す事ができるので、アンヒンジしてリ

リースせずにチップショットのようにハンドファーストの形

のまま打っても勢いのある打球となって飛距離が出るのです。

 

もちろんフェイスが立って弾道が低くなる事で飛距離が出る

要因もありますが、ヘッドを走らせなくても十分に飛距離が

出る事から、両腕の三角形を崩さずに体や脚腰で造ったパワ

ーだけで飛距離を出し、ヘッドを走らせた点で打つ方法では

なく運ぶような線で打てる事から方向も良いことで、この打

法は飛んで曲がらない打ち方と言えるでしょう。

 

ただし、胴体や脚腰の使い方で肩の回転を上げないと欧米選

手のような飛距離は出せませんので、しっかりとボディータ

ーンの技術を習得する必要があります。