Question
人間の体の構造上、右下から左上、右横から左横、そして右斜め上
から左下と3種類の軌道の場合、どれが最も力が入ってパワーが出
せるかと考えると、右上から左下が一番だと思うのですが・・
ご意見をお聞かせ下さい。
Answer
人の動作として杭打ち、薪割りなど縦に降ろす動作での作業が多く、
その動きはかなり力を込める事ができます。
横に動かす筋肉よりも、縦に下す筋肉の方が多い事だけではなく重
力が使える事も理由の一つです。
居合いの引き落としがあります。
15 cm ほどの太い畳を一列に立てて 6 本を一気に切る事が出来ます。
女性でも 5 本を切っている写真が上です。
この引き落としは右上から左下です。
したがって、この縦の運動が入った斜めの動作が人体構造上一番パ
ワーが出るのではないでしょうか。
ゴルフにおいても同じように、右上から左下に落とすのが引き落と
しですが、このままスイングするとほとんどの人はアウトインにな
ります。
これでオヤジフェイドが生まれたのですが、実は肩を開いて落とす
とフェイドになり、肩を開かずに落とすとドローになるのです。
みなさんこれを誤解されているようですが、必ずフェイドのアウト
イン軌道にはなりません。
ダウンスイングの基本はバンプ、ダンプ、ターンです。
バンプは体重移動、そしてダンプが引き落とし、それからターンと
回転するのですが、フェイドになる人はターン、ダンプだけの手打
ちが一番多いのです。
この肩を開かずに先に引き落とすと言う事はまさに後ろ打ちです。
飛球線上後方を胸が向き、そのまま(後ろを向いたまま)先に手を
落とすと右斜め上から左下に落とす事になるのです。
そして途中から肩が回り出せばインサイドインとなって通常のスイ
ングになるのです。
この振り方だとインパクトでは胸は前打席方向を向き、これが肩ラ
インがスクエアになると言う意味ですが「スクエアはもう古い?!」
と言ってわざと肩を開いてインパクトと言う打法もあります。
もちろん、帳尻が合って真っ直ぐに飛べば良いと言うのでしたらど
んなフォームでも構わないのですが、人体構造上最も効率の良い振
り方を追究すると、居合いの引き落とし動作でスクエアインパクト
となるかと思います。