Question
ほとんどのプロがハンドファーストで打っており、指導書もそれ
を推奨しているのですが、目的は何なのでしょうか?
また、どれだけハンドファーストにするのが良いかも教えていた
だければと思います。
Answer
ハンドファーストとはハンドアップ、ハンドダウンとは別で手が
ボールよりも目標方向に先行してシャフトが倒れている状態を言
いう事で統一しましょう。
昔からハンドファーストで打つ打法が主流で、ハンドダウンでこ
れをやっていたのですが、タイガーの出現時期からハンドアップ
でのハンドファーストになりました。
初期のタイガーは普段はクラブを 8 度寝かせて(ロフトを立てて)
打っていると言う分析があり、36 度の 7 番アイアンは 28 度で実
際に打っていた事になります。(昔は PW は 48 度だった)
では、なぜそのような打ち方をしていたのでしょうか?
まず、自分の左側(目標方向)でリリースした方がレイトヒティ
ング度が上がる事が一つ、そして押し込み時に左側の方が力が入
って球を潰して球自体の反発力を使う事ができるからです。
もちろん、ロフトが立つので低い打球となってそれ自体でも飛距
離は出るのですが、その効果だけではないと言う事です。
最近の若手の選手達はほとんどが拳 4 つ分ほど左でリリースして
おり、かなりハンドファースト度を上げています。
この手の位置によって打球の高さが変わりますので、最初はボー
ルを置く位置を右にしてハンドファースト度を上げて番手間など
を出すのですが、曲げ球や手の位置を調整して最終的には1 Y 刻
みで縦距離を出す技能を持った選手が世界には数人います。
ハンドファースト度を替えて高さを調整する技能は何度もメジャ
ータイトルを取るような極少数の選手が持っているもので、この
精度によって最終的なレベルが決まります。
アマチュアの方々はまず毎回同じ位置でリリースする練習をして
縦距離の調整は球の位置で行い、ハンドファースト度は替えない
方が安定し易いと思います。