モダンスイング 21

欧米打法の伝承

手首の角度を変えないとは

レイトヒティングでヘッドを走らせる


Question

 

雑誌にアイアンショットは『右手首の角度を維持してスイング』
を時々みかけます。
この右手首の角度とはアドレス時のボール方向に正対した時の

『腕とシャフトの角度』の理解でいいでしょうか。
ターゲット方向に対する角度ではないですね。


Answer

 

質問者さんは二つの事を仰っておられるのだと思います。
一つは飛球線上後方から見た時の左腕とクラブの角度、そして

もう一つは前打席から見た時の同じ角度だと思います。

どちらもその角度を決めるのは手首です。


前者はハンドアップで打つかハンドダウンで打つかの違いです。
そして、後者はハンドファーストで打つかハンドレイトで打つ

のかの違いと解釈してお話を進めましょう。

 

手首の角度を維持してと言う指導は、ほとんどがコックを解か

ないでギリギリまでアンコックしないと言う物だと思います。
これはタイミングの問題です。

 

動作や形はこれだけ丁寧に言わないとどうにでも取れる事が多

く、細かく解説するとゴチャゴチャめんどくさいと言われ、簡

素化すると誤解が生じで雑誌やサイトでは明確な内容が伝わら

ない事があります。

 

この角度を維持してと言うのも、右手首とありますが、これは

左手首も同じで、両手首の角度を変えるタイミングを遅くする、

言うのが正しい表現ではないでしょうか?

 

ハンドレイトでもハンドファーストでも、またハンドアップで

もハンドダウンでも、全部ちゃんと打つ事ができ、それぞれに

高さや飛距離が違うだけで、全てを引き出しとして打ち分ける

トップ選手が大勢いますので全部正解なのですが、リリースす

るタイミングはプロはレイトヒティングですのでギリギリまで

解放しません。

 

このように指導自体がいい加減な事と、言語化する事の難しさ

の二つの問題で長年の間日本のゴルフは抱えています。

 

そろそろまともな解説やゴルフ用語の統一、定義などを審議し

て誤解のない世界にならないと、無駄に遠回りする人が後を絶

たないのではないでしょうか。

 

ヘッドを走らせる一つの方法として、左手首のコックをリリー

スするタイミングを出来るだけ遅くする、すなわちレイトヒテ

ィングをする一つの技と解釈する事で、手首の角度を変えない

と言う意味が生きて来るかと思います。