一度に全ての動きができない

分割ドリルで定着

Question

数秒のスイングの中であれもこれも意識するのは大変困

難で、何度やっても何かしら忘れて全てが一度に出来た

ためしがありません。

 

どのようにして各ポイントの形や動作ができるようにな

るのでしょうか?


Answer

まずは単純で一番簡単な基本動作で球を打って、それが

安定するところまで仕上げます。

それから飛距離の出る打法の飛ばしの技を少しずつ習得

して行くのですが、一つずつ入れるとバランスが崩れて

当たらなくなりますので、入れようとする動作の全てを

ポイントポイントでまずできるようにします。

 

そしてその点と点を結ぶ作業に入るのですが、わずか1

秒半の間に 20 ヶ所もの点を確認する事はできませんの

で、3つくらいに分割します。

 

最初はテイクバックでトップまでで、軌道を外さず、両

腕の三角形を崩さず、左肩を下げながら肩を回し、第七
頸椎が動かず、腰が右にスエーしないようにトップまで

持ち上げます。

 

その動作は鏡を見ながら精度も上げながら毎日そこだけ

を反復し、自然にできるように安定させます。

 

そして二番目はP3からトップにぶつけて跳ね返りを利

用してインパクト前までの往復です。
しっかりと右足の踏みつけ、ヨジリ、レイトコック、左

肩が最下点になるまで捻じり、ヒップスライドやトップ

にぶつかってすぐに腰の引きや回転、そしてレッグアク

ションも同時に行います。

 

そして最後は 8 時の位置からグリップエンドの刺し、ヨ

ジリ、腰の開き、引き、レッグアクションの蹴りや挟み、

体重移動や弓作り、そしてインパクト後の 4 時半の形を

作って止めずに反復です。

 

このように時間的に分割して、それぞれの動作がしっか

りとできるように定着させると、しばらく経ってそれら

のドリルを繋げると驚くほど仕上がっています。

 

ただし、動画を見ながら、鏡を見ながらやらないと間違

った事を定着させてしまう危険性があり、また見ても気

が付かない部分もありますのでコーチに確認してもらう

など、下手を固めないようにする事が大切です。

 

これで毎日 60 回ずつ 21 日間毎日反復したら、そこで始

めて球打ちをします。
それまでは球打ち禁止です。

これは球を見ると違うフォルダーが開くからです。

違う振り方を固めてしまっては元も子もありません。

 

一つ一つの動きが全部出来ても、1 秒半の間に全てを組み

込む事ができないと言う段階の方はこの方法で組み込んで

下さい。