Question
スイングが迷子になりました。
調子が良かったのに、また分からなくなりました。
そんな時はどうしたら良いのでしょうか？
Answer
突然、どうやって振っていたのか忘れる事があります。
初心者はより頻繁に起きるのですが、プロでもそれがあ
って、世界ランキング一位にまでなっても元に戻らずに
ゴルフ自体を辞めてしまった選手が何人もいます。
これは感覚と経験だけで動作を覚えようとしているから
で、感覚は当てにならないと言う事です。
古閑美保選手は「感覚ほどあてにならない物はない」と
コメントしています。
しかし、ほとんどのゴルファーはこの感覚だけでスイン
グを覚えています。
突然忘れるのは人間である以上仕方がない事ですので、
それにしっかりと対処すれば良い事です。
また、忘れるだけではなくズレもあります。
トッププロでもズレがあります。
しかし、本人は気が付かない事がほとんどです。
そして当たらなくなって初めて「調子が悪い」と言って
その感覚を思い出す練習をします。
ところが何とか当たる帳尻の合った打ち方に遭遇してズ
レているにも関わらず、そのまあまあのスイングで我慢
する事も少なくありません。
では、どうやって元のスイングに戻すかです。
それはメカニズムで脳でも覚える事です。
自分がどう動いているのか、どう動くのが理想なのかを
理解し、それを科学的に記憶するのです。
野球のように球質によって飛んで来る球がどこに行くか
を予想してそこにバットを移動すると言う作業ではなく
毎回同じところにヘッドが来るような一定のスイングを
すれば良いのです。
したがって、手の軌道、肩の軌道、そしてヘッドの軌道
を安定させるための重心位置、張りや遠心力、タイミン
グやバランスなど、全てを脳で記憶します。
ゴルフは物理ですので、曖昧な感覚やイメージで振って
もそれが最も理想とするスイングなのかは分かりません。
面倒だと言って感覚だけで覚えて振っている人が多いの
ですがズレや忘れる事は避けようがありません。
その時に感覚だけの人は、また偶然当たるのを待ってそ
れを覚えるしかなく、そらが元の振り方なのかどうか分
からずどんどん変わって行き、一生固まらずに空回りす
るのです。
スイングが飛んでも、ズレが起きても自分で修正できる
ようにメカニズムでスイングを理解し、頭で覚える事が
大切です。
