モダンスイング 21

欧米打法の伝承

寄せで球を上げたい

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フロップショット、ポップアップショット、ロブショット


Question

グリーンの手前にバンカーある場面で、30 ヤードのアプ

ローチをしたいとき、ボールが上がりません。
ライナーになるか、ダフってしまいます。
ふわっとボールを上げるにはどうしたら良いですか?

 

Answer

30 Y なら色々とチョイスがあります。
ライによって違いますので、まず一番楽なケースからお話
しましょう。

 

数センチに刈った芝で球が1cmほど浮いているライはハ

イピッチで打つとリスクが少なく縦距離が合わせ易いと思

います。

 

これは普通にピッチショットで球を左に置いて打つ方法

で、芝生の重さを素振りで確かめて、しっかりと打ちます。

 

花道のように球が浮いていない場合はポップアップショッ

トを選択します。いわゆるロブショットです。

これはハンドダウンでトウを浮かせ、フェイスを少し開い

てヒールだけ地面に潜り込ませて滑らせます。
リーディングエッジで地面を掘らない変わりに、バウンス

で押さえ付けて多少へこむ程度に押し付けます。

 

これはウエッジのバウンスが小さいほど球の下にヘッドが
入りますので楽に上げる事ができます。

バウンスは 8 度以下が芝用で、12 度以上が砂用です。
9 ~ 11 度は兼用として、芝も砂も使えると言うメーカー
側の主張です。

 

58 度で有名なのはタイトリストのヴォーケイモデルで、今
はバウンス 4 度は販売していないので、中古を探すと良い

でしょう。

 

この打ち方だと 20 Y 上げて、20 Y キャリーと言う球が打

てます。

また、30 Y 程度ですとバックスピンで止める事も可能なの

で、ローピッチで打ち込んでも良いと思います。


ただ、スピン系のボールでしっかりとダウンブローに打ち

込む必要がありますので、20 Y 程度だと打ち込むと飛び過

ぎてしまいますので、このローピッチは 30 Y 以上でないと

なかなかスピンが掛りません。

 

しっかりと溝を掃除してボールをキャッチしてスピンが掛

るようにしましょう。

また、ラフからでもポップアップは出来ますので、芝が長

くて硬く、重い時には芝を刈る積りでヘッドスピードを上

げて、手首を甲側に曲げるバンカーショットのようにフリ

ップさせる打ち方で、フェイスを開いて高く上げるように

すると、フワッと上げて軟らかく、と表現される球が打て

るかと思います。

 

この技術があまり日本にはないので、欧米ツアーでプロ達

がまず驚くと言う話を良く聞きます。

欧米打法は普通のショットだけではなく、このように寄せ

でも引き出しが沢山ありますが、そのような引き出しが必

要なコースはほとんど日本にはないかも知れません。

 

アメリカに行かれる方は事前に技術だけ習得して、現地で

その技を磨くと良いと思います。

 

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  フリップを使ってロフトを増やす