Question
グリーンの手前にバンカーある場面で、30 ヤードのアプ
ローチをしたいとき、ボールが上がりません。
ライナーになるか、ダフってしまいます。
ふわっとボールを上げるにはどうしたら良いですか?
Answer
30 Y なら色々とチョイスがあります。
ライによって違いますので、まず一番楽なケースからお話
しましょう。
数センチに刈った芝で球が1cmほど浮いているライはハ
イピッチで打つとリスクが少なく縦距離が合わせ易いと思
います。
これは普通にピッチショットで球を左に置いて打つ方法
で、芝生の重さを素振りで確かめて、しっかりと打ちます。
花道のように球が浮いていない場合はポップアップショッ
トを選択します。いわゆるロブショットです。
これはハンドダウンでトウを浮かせ、フェイスを少し開い
てヒールだけ地面に潜り込ませて滑らせます。
リーディングエッジで地面を掘らない変わりに、バウンス
で押さえ付けて多少へこむ程度に押し付けます。
これはウエッジのバウンスが小さいほど球の下にヘッドが
入りますので楽に上げる事ができます。
バウンスは 8 度以下が芝用で、12 度以上が砂用です。
9 ~ 11 度は兼用として、芝も砂も使えると言うメーカー
側の主張です。
58 度で有名なのはタイトリストのヴォーケイモデルで、今
はバウンス 4 度は販売していないので、中古を探すと良い
でしょう。
この打ち方だと 20 Y 上げて、20 Y キャリーと言う球が打
てます。
また、30 Y 程度ですとバックスピンで止める事も可能なの
で、ローピッチで打ち込んでも良いと思います。
ただ、スピン系のボールでしっかりとダウンブローに打ち
込む必要がありますので、20 Y 程度だと打ち込むと飛び過
ぎてしまいますので、このローピッチは 30 Y 以上でないと
なかなかスピンが掛りません。
しっかりと溝を掃除してボールをキャッチしてスピンが掛
るようにしましょう。
また、ラフからでもポップアップは出来ますので、芝が長
くて硬く、重い時には芝を刈る積りでヘッドスピードを上
げて、手首を甲側に曲げるバンカーショットのようにフリ
ップさせる打ち方で、フェイスを開いて高く上げるように
すると、フワッと上げて軟らかく、と表現される球が打て
るかと思います。
この技術があまり日本にはないので、欧米ツアーでプロ達
がまず驚くと言う話を良く聞きます。
欧米打法は普通のショットだけではなく、このように寄せ
でも引き出しが沢山ありますが、そのような引き出しが必
要なコースはほとんど日本にはないかも知れません。
アメリカに行かれる方は事前に技術だけ習得して、現地で
その技を磨くと良いと思います。
フリップを使ってロフトを増やす