真っすぐ飛べばいいんですよね

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毎回飛距離が出て方向も安定していれば何でも良い

Question

スイングのフォームでいろんな決まりというか基本があり

ますが、それにそってなくてもまっすぐ玉が飛べばそれが

自分にとってのいいフォームってことですか?


Answer
ある程度まともなら、どんなスイングでも再現性さえ高ま

れば良いスコアは出ます。

ただ、問題は帳尻合わせでいくらでも当たる場所はあるの

ですが、全く同じ軌道や形を再現できるかどうかです。

 

打っているうちに全身の動きや軌道がズレますので、当た

らなくなった時にどこに戻すかを覚えておかなければなり

ません。

 

経験と感覚だけで帳尻合わせして、その時にいくら当たっ

ても、それが数打後、数日後、数か月後、数年後にズレて

元に戻らずに、振り出しに戻る事があります。

 

したがって、全てをスクエアにすると言う打法が今の世界

の主流になり、ズレるとすぐに判ります。

診断が簡単で早期発見できる事で世界に広まっているので

すが、帳尻合わせで偶然当たっているだけではありません。

ズレた時に元に戻せるようにシンプルになっています。

 

まず、帳尻合わせのスイングは診断が大変困難で、複雑な

動作ほど分かり難く、どこに戻して良いのか分かりません。

 

例えばスパインシャフト角(アドレス時の背骨とシャフト

の角度)が 90 度だと、2 度ズレただけですぐに判ります。
ところが、94 度でいつも振っている人はそれが 96 度にな

ったり 92 度になっても見た目ではほとんど分かりません。

 

同じように、球との距離も毎回同じにし、前傾角度も合わ

せ、ダウンスイングのプレイン角度も一定にしなければ再

現性は高まりませんので、どんなフォームや振り方でも良

いのですが、上を目指す時にこれらが壁になります。

 

中級クラスでしたらどんな振り方をしても構いません。
ボギーペースでしたら何とか前に行けば良いだけなので、

決まりや基礎なども要りませんが、それでもズレると大叩

きして、そこでやっと基礎の大切さを覚るのです。

 

ゴルフは再現性と持続性です。
精度を上げて定着させる練習の中で、決まりのない行き当

たりばったりの振り方をしていたのではまず安定せず、バ

ーディーを取りに行く事は出来ません。

 

したがって、レベルや価値観、飛距離や見た目の美しさな

どをもし追究されるのでしたら、ご自身にとって一番楽で

振り易い振り方ではなく、再現性が高まり持続性のあるス

イングにされる事をお薦めします。