アプローチはフルショットしない?

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コントロールショットの引き出し

Question

プロゴルファーの試合観てて思うのですが、プロはピンを狙うア

イアンでフルショットすることありますか?
ロングのセカンド、夏のラフからのショット以外だと、ほぼスリ

ークォーターかハーフに見えるのですが。

 

例えば、ほぼ風のないフェアウェイの真ん中からグリーンセンタ

ー狙う 150 ヤードの時にジャストの飛距離のクラブでフルショッ

トすることない気がするのですが。

ワンクラブ上げてスリークォーターぐらいで打ってると思いまし

た。

 

Answer

良くお分かりですね。
鋭い洞察力のある方だと思います。

 

実はちょっと違うのですが、長いクラブでスリークォーターで打

つというのはコントロールショットです。

これはスピン量や飛距離を減らすと言うコントロールです。

 

ヘッドスピードは確かに4分の3程度に感覚として落とすのです

が、ストロークはハーフショットです。

これは低い球でスピン量も少なく、欧米のプロは皆これを引き出

しとして持っています。

 

丸山選手が解説で日本人選手はコントロールショットをやらない

と以前に言っていた事がありました。
単に速度を落としたり力を抜いたりはするようですが、打法とし

て決まったフォームとしての引き出しはないようです。

 

さて、このコントロールショットは 150 Y 以内のアプローチで使

うショットで、特にグリーンが柔らかい時に必要です。


フルショットをするとスピンバックで受けグリーンなどは手前ま

で戻って来てしまってピンからどんどん離れてしまうからです。

 

タイガーウッズは落ちた場所に止めるのが理想だと言っているよ

うに、軟らかいグリーンはコントロールショットであまりスピン

の掛っていない打ち方で止め、硬いグリーンはフルショットで落

ちた場所で止まる事を目標に打つのが欧米選手の教科書です。

 

特にメジャータイトルを何度も取れるような選手はこのコントロ

ールショットの種類が3種類くらいあり、フルショット2種類で

一本のクラブで5種類の飛距離を打法で打ち分けます。

 

これで 8 番以下は 5 種類、7 番から上は 2 種類で 40 本ほどのク

ラブを持っている事になります。

 

マチュアの場合はフルショット一種類、コントロールショット

1 種類でまずアンダーで回れるようにして、毎回 60 台が出したい

となったら引きだしを増やして行くと良いでしょう。