Question
スイングで右手を使わない理由は何故ですか?
利き手を使う方が効率が良いように思います。
Answer
誰が右手を使うなと言ったのでしょうか?
野球の投球のフォームのように肘が先行し、肘から手首まで、手
首から指先と肘から先が後から時間差で来る事でスピードが出る
のと同じで、ゴルフもまず肘が先に降りて手が後、その後にヘッ
ドが時間差で降りてきます。
これがムチ効果で膝から腰、腰から肩、肩から肘、肘から手とい
うように下半身始動で時間差連動します。
各部位に時間差があると言う事は筋肉にエネルギーがタメられて
その張りでパワーを出す事が出来ます。
ダウンスイングの左手は軌道のガイド、そして右手がパワーです。
右手の使い方は、切り返しから引き落とし、そしてリリースから
の押し込みと忙しく動きます。
ところが、その動きが難しく、入れる方向によってダフったりす
るために、初心者には右手を使うなと教える事があります。
もちろん飛距離がなくて良いならどんな打ち方をしても良いので
すが、 300 Y 以上キャリーを出すには左手で引っ張って来るだけ
では足りません。
また、左手で引っ張ると言う事は肩が開き易く、アウトインの原
因になりますので、できるだけ肩を開かずに飛球線後方を向いて
いる時間をできるだけ長くし、その間に引き落としの縦の力でパ
ワーを出します。
人体構造上、人は縦に落とす力の方が強く、半分は引き落とし、
残りの半分は体の回転で横回転させます。
特にフルショットもマックスで振りに行く時や、ラフの長くて重
い時などは右手の力も必要になって来るのです。
コントロールショットやリゾートスイングはもちろん、できるだ
けシンプルに複雑な動作は入れませんので、初心者はまず飛距離
を抑えたコントロールショットから入り、安定したらそれに飛ば
しの技の15種類ほどを組み込んでいく方法が理想で、全てをマ
ックスで組み込むと 400 Y は出るだけの技術が存在します。
右手のスナップはそのうちの一つですので、入れるか入れないか
はご本人の自由ですし、飛ばすほと方向が悪くなったりミスが多
くなりますので、飛距離を優先するか方向を優先するかも個人の
目指す所と価値観、あるいは体の丈夫さで選択してください。
この飛球術は細かく分ければ20種類近く存在しますので、想像
もつかないほどの高度で、習得にも、そして安定させるにもかな
りの時間が掛かり、定着するまでに調整や修正、そして矯正を繰
り返す必要があります。
最近は右手のスナップとして色々な情報が流れていますが、つい
5年ほど前まではサイト上も「使うな」が主流でした。
日本もやっと欧米打法に右腕の飛球術があると言う事に気付いて
それをキャッチとしてカウンターを稼ぐ YOU TUBER が増えました
が、ほとんどが手首のスナップだけのお話のようです。
右腕はアンダースローのように肘先行で全て使いますので、ゴル
フでは腹筋を使った引き寄せも含めたフォームで振ります。
なお、パワーゴルフは怪我をし易いので十分にご注意願います。